解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Exploit-MSExcel.u !! (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 75,287 bytes
タイプ XLS
メモリ常駐 なし
発見日 2011年3月22日

侵入方法

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\taskmgr.exe
  • %User Temp%\{malware file name}.xls

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4
Type = 20

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4
Start = 2

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4
ErrorControl = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4
ImagePath = "%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4
DisplayName = "Network Provider Service "

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4
Description = "Service that offers Security network whith Outlook Express. It shuodn't be stopped unless Special service needed or you known how to contrl."

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4\Parameters
ServiceDll = "%System%\dmdskngr.dll"

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\dmdskngr.dll - detected as BKDR_SMALL.KCA

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.918.09
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年3月22日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_MDROP.KZ」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    BKDR_SMALL.KCA

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • 6to4

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\taskmgr.exe
  • %User Temp%\{malware file name}.xls

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_MDROP.KZ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください