解析者: Jaime Benigno Reyes   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、2013年3月に韓国のユーザを狙った「マスター・ブート・レコード(MBR)」を復旧困難にさせるマルウェアの大規模発生に関連しています。マルウェアは、感染コンピュータ上で、感染コンピュータ上のMBRを復旧困難にさせる破壊的な不正活動を行うマルウェアを作成および実行します。このマルウェアに感染したユーザのコンピュータは、操作不能、終了、および実行不能に見舞われることとなります。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年3月23日
ペイロード その他, 画像の表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %User Temp%\alg.exe - PuTTY client
  • %User Temp%\conime.exe - PuTTY client
  • %User Temp%\~pr1.tmp - detected by Trend Micro as UNIX_KILLMBR.A

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\AgentBase.exe - detected by Trend Micro as TROJ_KILLMBR.SM

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

その他

マルウェアは、コンピュータから以下の2つのSSHクライアントの環境設定ファイルを検索します。

  • Felix Deimel の "mRemote" の場合: %AppDataLocal%\Felix_Deimel\mRemote\confCons.xml
  • VanDyke の "Secure CRT" の場合: %Application Data%\VanDyke\Config\Sessions

環境設定ファイルを確認した場合、それを解析し、リモートコンピュータのroot権限を持つユーザを検索します。そして接続情報を抽出します。

接続情報を利用し、マルウェアは、作成したクライアント "PuTTY" でリモートコンピュータへ接続します。接続が確立すると、マルウェアは、リモートコンピュータ上でファイル "%User Temp%\~pr1.tmp" を "/tmp/cups" としてアップロードし、実行します。

マルウェアが作成する以下のファイルは、クライアント "PuTTY" です。

  • %User Temp%\alg.exe
  • %User Temp%\conime.exe

マルウェアが作成する以下のファイルは、「UNIX_KILLMBR.A」として検出されます。

  • %User Temp%\~pr1.tmp

マルウェアが作成し、実行する以下のファイルは、「TROJ_KILLMBR.SM」として検出されます。

  • %User Temp%\AgentBase.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.812.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年3月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.813.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年3月24日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_KILLMBR.DS」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\alg.exe
  • %User Temp%\conime.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_KILLMBR.DS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください

関連マルウェア