解析者:   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、実行中のサービスを列挙してその中からランダムにサービス名を選び、ファイル名として使用します。

マルウェアは、他の不正プログラムに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

  詳細

ファイルサイズ 20,992 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年12月14日

侵入方法

マルウェアは、以下の不正プログラムに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_ARTIEF.SM

インストール

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • svchost.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{malware file name} = %User Profile\Local Settings\{malware file name}.exe

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • 96.{BLOCKED}1.231.{BLOCKED}5

ただし、情報公開日現在、上記Webサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、実行中のサービスを列挙してその中からランダムにサービス名を選び、ファイル名として使用します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.702.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年12月15日

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsの検索機能([スタート] → [検索] → [ファイルとフォルダすべて] を選択)などを使用して、この「TROJ_INJECT.ART」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_INJECT.ART」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {malware file name} = %User Profile\Local Settings\{malware file name}.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_INJECT.ART」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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