解析者: Nice Yutuc   

 別名:

Trojan-Dropper.Win32.Injector (AVG), Trojan-Dropper.Win32.Injector (Ikarus), Trojan-Dropper.Win32.Injector.bylo (Kasperksy), a variant of Win32/Kryptik.ZBV (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 133,120 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年1月20日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %USERPROFILE%\Application Data\desktop.ini
  • %USERPROFILE%\Application Data\ntuser.dat

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %AppData%\WMPRWISE.EXE

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Firewall 2.9 = "%AppData%\WMPRWISE.EXE"

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\LowRegistry
SavedLegacySettingsML = "{random value}"

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして不正なファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.115.5/stat1.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.112.152/stat1.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.226.176/stat1.php
  • http://{BLOCKED}w.ru

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.726.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年1月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.727.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年1月23日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_DROPPER.UAE」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Firewall 2.9 = "%AppData%\WMPRWISE.EXE"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\LowRegistry
    • SavedLegacySettingsML = "{random value}"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %USERPROFILE%\Application Data\desktop.ini
  • %USERPROFILE%\Application Data\ntuser.dat

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DROPPER.UAE」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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