解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Aura.aq(Kaspersky), Trojan-Ransom.Win32.Aura(Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, Eメールを介したスパム活動

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

この「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」の亜種は、マルウェアが暗号化するファイルに追加する拡張子名の一部に"ebola"を利用します。

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 3,334,144 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年11月21日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 画像の表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\ebola.bmp - ransom message
  • %Start Menu%\Programs\Startup\ebola.bmp - ransom message (for Windows Vista and higher)
  • %User Startup%\ebola.bmp - ransom message (for Windows XP and lower)

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.. %User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %Start Menu%\Programs\Startup\{malware file name}.exe - for Windows Vista and higher
  • %User Startup%\{malware file name}.exe - for Windows XP and lower

(註:%Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.. %User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer name
  • Machine GUID

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}rotect.info/donbass/script.php
  • http://{BLOCKED}rotect.info/lugansk/script.php

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • 1cd
  • 3gp
  • 7z
  • arj
  • avi
  • bak
  • cdr
  • cer
  • cpt
  • csv
  • db3
  • dbf
  • doc
  • docx
  • dt
  • dwg
  • gzip
  • jpeg
  • jpg
  • key
  • m2v
  • mdb
  • mkv
  • mov
  • mpeg
  • ods
  • odt
  • pdf
  • ppsx
  • pptx
  • ppt
  • pwm
  • rar
  • raw
  • rtf
  • temp
  • tib
  • wab
  • xls
  • xlsx
  • zip

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {original file name and extension}.id-{id}_help@antivirusebola.com

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • %Application Data%\ebola.bmp

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • %Start Menu%\Programs\Startup\ebola.bmp (Windows Vista以上)

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • %User Startup%\ebola.bmp (Windows XP以下)

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %Start Menu%\Programs\Startup\{malware file name}.exe (Windows Vista以上)
  • %User Startup%\{malware file name}.exe(Windows XP以下)

マルウェアが収集する情報は以下のとおりです。

  • コンピュータ名
  • コンピュータのGUID

マルウェアは、起動時に毎回以下のメッセージを表示する可能性があります。

マルウェアは、以下のドライブを検索し、ファイルを暗号化します。

  • c:\
  • d:\
  • e:\
  • f:\
  • g:\
  • h:\
  • i:\
  • j:\
  • k:\
  • l:\
  • m:\
  • n:\
  • o:\
  • q:\
  • r:\
  • s:\
  • t:\
  • u:\
  • v:\
  • w:\
  • x:\
  • y:\
  • z:\

マルウェアは、以下のフォルダに存在するファイルは暗号化しません。

  • Program Data
  • Program Files
  • Program Files (x86)
  • Windows

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\ebola.bmp
  • %Start Menu%\Programs\Startup\ebola.bmp - for Windows Vista and higher
  • %User Startup%\ebola.bmp - for Windows XP and lower

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_CRYPAURA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

註:

マルウェアによって暗号化されたファイルをバックアップから復元して下さい。暗号化されたファイルの拡張子は、以下です。

  • .id-{id}_help@antivirusebola.com


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