解析者: Jimelle Monteser   

 別名:

a variant of Win64/Rootkit.Kryptik.L (NOD32), Backdoor.Necurs (Norton)

 プラットフォーム:

Windows XP (64-bit), Windows Vista (64-bit), Windows 7 (64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えており、この機能は他のマルウェアまたはグレイウェアに利用されます。

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。 マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 79,824 bytes
タイプ SYS
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月14日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\drivers\{random filename}.sys

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}\
0000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}\
0000\Control

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{random filename}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{random filename}\
0000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{random filename}\
0000\Control

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\{random filename}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}
NextInstance = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}\
0000
Legacy = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}\
0000\Control
*NewlyCreated* = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}\
0000\Control
ActiveService = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}\
0000
Service = "{malware filename}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{malware filename}\
0000\Control
ActiveService = "{malware filename}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{random filename}
NextInstance = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{random filename}\
0000
Legacy = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{random filename}\
0000
Service = "{random filename}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{random filename}\
0000\Control
*NewlyCreated* = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\Root\LEGACY_{random filename}\
0000\Control
ActiveService = "{random filename}"

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えており、この機能は他のマルウェアまたはグレイウェアに利用されます。

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.678.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.679
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年3月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「RTKT64_NECURS.YUU」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Enum\Root
    • LEGACY_{malware filename}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Enum\Root
    • LEGACY_{random filename}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services
    • {random filename}

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RTKT64_NECURS.YUU」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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