解析者: John Anthony Banes   

 別名:

Ransom:Win32/Reveton.Y (Microsoft); Trojan.Ransomlock!g64 (Norton)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 207,872 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2018年8月9日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続, 画像の表示, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\{random string}.jss
  • %ProgramData%\{random string}.jss
  • %User Temp%\{random string}.jss

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\{random string}.fee
  • %All Users Profile%\{random string}.odd
  • %ProgramData%\{random string}.fee
  • %ProgramData%\{random string}.odd

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{random string}.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.53.244 (port 80 or 443)
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.114.209 (port 80 or 443)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

<補足>
インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\{ランダムな文字列}.jss
  • %ProgramData%\{ランダムな文字列}.jss
  • %User Temp%\{ランダムな文字列}.jss

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\{ランダムな文字列}.fee
  • %All Users Profile%\{ランダムな文字列}.odd
  • %ProgramData%\{ランダムな文字列}.fee
  • %ProgramData%\{ランダムな文字列}.odd

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{ランダムな文字列}.lnk

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.53.244 (port 80 または 443)
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.114.209 (port 80 または 443)

このランサムウェアは、ロック画面の画像ファイルなどのファイルをダウンロードします。また、感染コンピュータをロックし、ロックを解除するための身代金の支払いを求めるメッセージを表示します。ダウンロードされるファイルの内容は、リモートサーバーによって異なる場合があります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.434.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年8月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.435.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年8月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %All Users Profile%\{random string}.fee
  • %All Users Profile%\{random string}.odd
  • %ProgramData%\{random string}.fee
  • %ProgramData%\{random string}.odd
  • %User Startup%\{random string}.lnk

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_REVETON.NZU」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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