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Trojan-Ransom.Win32.Petr.eu (Kaspersky), Trojan:Win32/Petya.G (Microsoft)
Windows
■ ランサムウェアファイル復号ツール公開
ランサムウェアの脅威が世界的に深刻になっている状況を受けて、ランサムウェアによって暗号化されたファイルの復号ツールをトレンドマイクロは公開しました。この復号ツールの使用方法や復号可能なファイルの条件などの制限事項については以下のダウンロードページを参照してください。
法人向けダウンロードURL:http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP/1114224.aspx
個人向けダウンロードURL:https://esupport.trendmicro.com/support/vb/solution/ja-jp/1114210.aspx
また、トレンドマイクロでは、ランサムウェアの被害に遭われている法人・個人を対象に無料相談窓口も開設していますので、お困りの方は一度ご相談ください。
2016年12月に発見されたこのランサムウェアは、ランサムウェア「MISCHA」および「PETYA」との関連が確認されています。このマルウェアに感染したユーザは、コンピュータの再起動後、ファイル暗号化の不正活動を実行されます。
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
侵入方法
マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)
その他
マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。
マルウェアは、感染コンピュータのブートセクタを改変し、自身を自動的に読み込みます。その後、マルウェアは、コンピュータを再起動し、自身の活動を実行します。
コンピュータが再起動されると、以下のメッセージがユーザの画面に表示されます。
また、マルウェアは、以下の画面も表示します。
キーが入力されると以下の脅迫状が表示されます。
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Master Boot Record(MBR)を修復します。
Master Boot Record(MBR)の修復:
• Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:
• Windows Vista および 7、Windows Server 2008の場合:
• Windows 8、8.1、Server 2012 の場合:
手順 3
この「RANSOM_GOLDENEYE.B」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_GOLDENEYE.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。