RANSOM_BTCWARE.F117FE
Trojan-Ransom.Win32.Bitcovar.ah (Kaspersky), Ransom:Win32/Betisrypt!rfn (Microsoft)
Windows

マルウェアタイプ:
身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %AppDataLocal%\1.bmp ← ransom wallpaper
(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
DECRYPTINFO = "%AppData%\Roaming\!#_RESTORE_FILES_#!.inf"
マルウェアは、コンピュータのデスクトップの壁紙に以下の画像を設定します。
Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更
マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。
ランサムウェアの不正活動
マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。
- $Recycle.Bin
- Appdata
- Intel
- Msocache
- Nvidia
- Program Files
- Program Files (x86)
- Programdata
- Windows
マルウェアは、以下の名称を利用して暗号化されたファイルのファイル名を改称します。
- {filename}.[teroda@bigmir.net].master
マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。
- !#_RESTORE_FILES_#!.inf
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- DECRYPTINFO = "%AppData%\Roaming\!#_RESTORE_FILES_#!.inf"
- DECRYPTINFO = "%AppData%\Roaming\!#_RESTORE_FILES_#!.inf"
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_BTCWARE.F117FE」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 4
Internet Explorer(IE)のスタートページおよび検索ページの設定を修正します。
手順 6
デスクトッププロパティを修正します。
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