解析者: Neljorn Nathaniel Aguas   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

身代金要求文書のファイルを作成します。 以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。

  詳細

ファイルサイズ 3,468,800 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2026年1月14日
ペイロード ファイルの作成, システムのレジストリの変更, サービスの無効, プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\Wallpaper.png → Embedded ransom wallpaper (deleted after applying to desktop/lock screen)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • wmic shadowcopy delete
  • wmic service where name='vss' call ChangeStartMode Disabled
  • net stop vss

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • locker_mutex.lock

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\PersonalizationCSP
LockScreenImagePath = %User Temp%\Wallpaper.png

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\PersonalizationCSP
LockScreenImageStatus = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows\Personalization
LockScreenImage = %User Temp%\Wallpaper.png

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Authentication\
LogonUI\Background
OEMBackground = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = %User Temp%\Wallpaper.png

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{Default wallpaper image}」となります。)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。

  • vss
  • sql
  • svc$
  • memtas
  • mepocs
  • msexchange
  • sophos
  • veeam
  • backup
  • GxVss
  • GxBlr
  • GxFWD
  • GxCVD
  • GxCIMgr

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • sql
  • oracle
  • ocssd
  • dbsnmp
  • synctime
  • agntsvc
  • isqlplussvc
  • xfssvccon
  • mydesktopservice
  • ocautoupds
  • encsvc
  • firefox
  • tbirdconfig
  • mydesktopqos
  • ocomm
  • dbeng50
  • sqbcoreservice
  • excel
  • infopath
  • msaccess
  • mspub
  • onenote
  • outlook
  • powerpnt
  • steam
  • thebat
  • thunderbird
  • visio
  • winword
  • wordpad
  • notepad
  • calc
  • wuauclt
  • onedrive

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • Disables Windows Spotlight feature to ensure ransom note wallpaper persistence.

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • --spread {file} → Enable lateral movement with host list file
  • --paths → Colon-separated list of specific paths to encrypt
  • --ips → Target IP addresses for network propagation
  • --logs → Log file path for operator debugging
  • --no-wallpaper → Suppress wallpaper and lock screen modifications
  • -no-admin → Skip administrator privilege checks
  • bg → Launch background worker mode for scripted deployment

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • autoexec.bat
  • bootfont.bin
  • bootsect.bak
  • iconcache.db
  • d3d9caps.dat
  • desktop.ini
  • autorun.inf
  • config.sys
  • ntuser.dat
  • ntuser.ini
  • config.msi
  • boot.ini
  • logs.txt
  • thumbs.db

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • $recycle.bin
  • $windows.~bt
  • $windows.~ws
  • programdata
  • windows.old
  • tor browser
  • system32
  • perflogs
  • msocache
  • public
  • .nuget
  • msys64
  • x64dbg

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .TENGU

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\_README_TENGU.txt

以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:

  • .sys
  • .dll
  • .com
  • .scr
  • .bat
  • .vbs
  • .ps1
  • .lnk
  • .inf
  • .reg
  • .msi
  • .ini
  • .386
  • .adv
  • .ani
  • .bin
  • .cab
  • .cmd
  • .cpl
  • .cur
  • .drv
  • .hlp
  • .icl
  • .ico
  • .ics
  • .idx
  • .ldf
  • .mod
  • .mpa
  • .msc
  • .msp
  • .msu
  • .nls
  • .ocx
  • .prf
  • .rom
  • .rtp
  • .shs
  • .spl
  • .wpx
  • .key
  • .hta
  • .pdb
  • .lock
  • .icns
  • .theme
  • .themepack
  • .search-ms
  • .diagcab
  • .diagcfg
  • .diagpkg
  • .nomedia

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\Wallpaper.png → 身代金要求文書(README.txtファイル)を確認するよう誘導する文言が記載された壁紙(デスクトップ/ロック画面に適用された後、削除される)

その他

マルウェアは、身代金要求文書の壁紙が永続的に表示されるよう、Windowsスポットライト機能を無効化します。

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • --spread {ファイル} → ホストのリストファイルを用いた拡散活動(横展開)を可能にする
  • --paths → コロンで区切られた暗号化対象パスの一覧
  • --ips → ネットワーク上での拡散活動の対象となるIPアドレス
  • --logs → オペレータのデバッグログファイルのパス
  • --no-wallpaper → 壁紙やロック画面の変更を抑制する
  • -no-admin → 管理者権限の確認をスキップする
  • bg → スクリプトデプロイメントのためにBackgroundWorkerを実行する

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 20.722.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2026年1月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 20.723.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2026年1月24日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF100

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\PersonalizationCSP
    • LockScreenImagePath = %User Temp%\Wallpaper.png
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\PersonalizationCSP
    • LockScreenImageStatus = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Personalization
    • LockScreenImage = %User Temp%\Wallpaper.png

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Authentication\LogonUI\Background
    • OEMBackground = 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
    • Wallpaper = %User Temp%\Wallpaper.png

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\Wallpaper.png
  • {Encrypted Directory}\_README_TENGU.txt

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win64.TENGU.TCLRYNAA.go」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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