解析者: Maria Emreen Viray   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

特定のフォルダ内のファイルを暗号化します。

  詳細

ファイルサイズ 70,650 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2021年8月27日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, ファイルの暗号化

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Original Filename}.{Original Extension}.lock64 → encypted version of original file

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • For Registration:
    • OS Version
    • Local IP Address
    • Computer Name
    • Username
    • Public IP
  • For Encryption Process Report:
    • total number of files
    • number of files encrypted
    • number of files wiped
    • number of files ignored

情報収集

マルウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://127.0.{BLOCKED}.{BLOCKED}/bots/register
    • information gathered for registration
  • http://127.0.{BLOCKED}.{BLOCKED}/bot-stat/{Computer Name}-{Username}_W{OS Version}.{Generated ID}/vgrpnm/stat
    • information gathered for encryption process report

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It is a ransomware sample used for testing purposes
  • It complies with the following testing configuration:
    • uses loopback address as C2 server
    • does not delete original versions of encrypted files
    • does not have the following lists by default:
      • services to be stopped
      • processes to be terminated
      • files to be ignored, to be encrypted and to be prioritized in encryption
      • files to be wiped
    • does not drop a ransom note
    • reports encryption process result to C2 server
    • only targets C:\TEST\ directory

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • C:\TEST\

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .lock64

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 16.994.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年9月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.995.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年9月29日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF048

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • C:\TEST\{Original Filename}.{Original Extension}.lock64

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.DIAVOL.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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