解析者: Roland Marco Dela Paz   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年8月10日

インストール

ウイルスは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • KyUffThOkYwRRtgPP

自動実行方法

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\Microsoft\DesktopLayer.exe - detected as PE_RAMNIT.H-O
  • %{CurrentDirectory}%\{malware filename}Srv.exe - detected as PE_RAMNIT.H
  • %Program Files%\INTERNET EXPLORER\dmlconf.dat - non-malicious component

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Userinit = %system%\userinit.exe,,%Program Files%\microsoft\desktoplayer.exe

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%system%\userinit.exe,」となります。)

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • dll
  • exe

ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。

その他

このウイルスのコードから、ウイルスは、以下の機能を備えています。

  • It opens a hidden instance of iexplore.exe and connects to remote sites to download and execute possible malicious file(s).
  • Injects a malicious VBScript to HTML files.
  • Propagates via removable drives.

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Userinit=%system%\userinit.exe,,%Program Files%\microsoft\desktoplayer.exe
      To: %system%\userinit.exe

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%Program Files%\Internet Explorer\dmlconf.dat
%Program Files%\Microsoft\DesktopLayer.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_RAMNIT.H」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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