解析者: JessaD   

 別名:

W32.Looked.P (Symantec); Virus:Win32/Viking.T (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 共有ネットワークフォルダを介した感染活動

ウイルスは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ウイルスは、特定のプロセスに作成したファイルを組み込みます。

ウイルスは、標的とするファイルの先頭に自身のコードを追加して感染活動を行います。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 33,930 bytes
タイプ PE
ファイル圧縮 UpackByDwing
メモリ常駐 はい
発見日 2010年5月26日

侵入方法

ウイルスは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • PE_LOOKED.AAA

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\Dll.dll - detected as TROJ_LOOKED.GX

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\rundl132.exe

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

ウイルスは、以下のプロセスに作成したファイルを組み込みます。

  • explorer.exe
  • iexplore.exe

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
load = %Windows%\rundl132.exe

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{blank}」となります。)

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Soft\
DownloadWWW
auto = 1

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • .EXE

ウイルスは、標的とするファイルの先頭に自身のコードを追加して感染活動を行います。

ウイルスは、以下のドライブ内で対象とするファイルを検索します。

  • C to Z

ウイルスは、以下の文字列を含むフォルダには感染しません。

  • system
  • system32
  • windows
  • Documents and Settings
  • System Volume Information
  • Recycled
  • winnt
  • \Program Files\
  • Windows NT
  • WindowsUpdate
  • Windows Media Player
  • Outlook Express
  • Internet Explorer
  • ComPlus Applications
  • NetMeeting
  • Common Files
  • Messenger
  • InstallShield Installation Information
  • Microsoft Frontpage
  • Movie Maker
  • MSN Gaming Zone

プロセスの終了

ウイルスは、感染コンピュータ上で確認した以下のサービスを終了します。

  • Kingsoft AntiVirus Service

ウイルスは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • EGHOST.EXE
  • MAILMON.EXE
  • KAVPFW.EXE
  • KAVPFW.EXE
  • IPARMOR.EXE
  • Ravmond.EXE
  • regsvc.exe
  • RavMon.exe
  • mcshield.exe
  • KVMonXP.KXP
  • KRegEx.exe
  • KVXP.KXP

ダウンロード活動

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://www.god74.com/mm/1.exe
  • http://www.god74.com/mm/2.exe
  • http://www.god74.com/mm/3.exe
  • http://www.god74.com/mm/4.exe
  • http://www.god74.com/mm/5.exe
  • http://www.god74.com/mm/6.exe
  • http://www.god74.com/mm/7.exe
  • http://www.god74.com/mm/8.exe
  • http://www.god74.com/mm/9.exe

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.198.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年5月26日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「PE_LOOKED.AAA-O」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

「PE_LOOKED.AAA-O」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Soft\DownloadWWW
    • auto = 1

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • From: load = %Windows%\rundl132.exe
      To: load = {blank}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PE_LOOKED.AAA-O」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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