解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

Exploit:Java/CVE-2012-0507 (Microsoft), HEUR:Exploit.Java.Generic (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ Java Class
発見日 2014年5月27日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random file name 1}.tmp
  • %User Temp%\{random file name 2}.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、特定のWebサイトから不正なファイルをダウンロードします。マルウェアがアクセスするWebサイトは、このマルウェアのコンポーネントから取得する以下のパラメータにより決まります。

  • data
  • jar
  • lhost
  • lport

その他

このマルウェアは、ダウンロードした2つのファイルを以下の名前で1つのファイルに結合します。

  • %User Temp%\{random file name 3}.cpl

このマルウェアは、以下のコマンドを含むバッチファイル "%User Temp%\{random file name 3}.bat" を作成することで上記の結合を行います。

copy "%User Temp%\{random file name 1}.tmp" /b + "%User Temp%\{random file name 2}.tmp" %User Temp%\{random file name 4}.cpl /y"

このマルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、"{random file name 3}.bat" および "{random file name 4}.cpl" の「スケジュールされたタスク」を作成します。このタスクにおいて、"{random file name 3}.bat" は、「JAVA_EXPLOYT.YYS」が実行されてから10分後に一度実行されます。また、"{random file name 4}.cpl"は、「JAVA_EXPLOYT.YYS」が実行されてから11分後に一度実行されます。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.822.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年5月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.823.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年5月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\{random file name 1}.tmp
  • %User Temp%\{random file name 2}.tmp
  • %User Temp%\{random file name 3}.cpl
  • %User Temp%\{random file name 4}.bat

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JAVA_EXPLOYT.YYS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


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