解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Exploit.Java.Agent.ic (Kaspersky), Java/Exploit.Agent.NEF trojan (Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、2013年1月に確認された「Blackhole Exploit Kit(BHEK)」を利用した攻撃に関連しています。マルウェアは、「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」の亜種を作成するために、Javaに存在するゼロデイ脆弱性(CVE-2013-0422)を利用しました。この一連の攻撃により、ユーザは、金銭を要求される可能性があります。

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のソフトウェアに存在する未公開の脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルをダウンロードします。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ JAR
発見日 2013年1月10日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • HTML_EXPLOIT.RG

マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされコンピュータに侵入します。

  • http://{BLOCKED}enhaupdad.bounceme.net/read/UTTER-OFFEND.JAR

ダウンロード活動

マルウェアは、特定のソフトウェアに存在する未公開の脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルをダウンロードします。

  • Java Runtime Environment (1.7 Update 9 & Update 10)

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。

  • Oracle Java 7 Security Manager Bypass Vulnerability (CVE-2013-0422)

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Profile%\awt43abr.exe
  • %User Profile%\berstrestvers.exe
  • %User Profile%\bawt34tv.exe
  • %User Profile%\tab4vrtve.exe
  • %User Profile%\wgsdgsdgdsgsd.exe
  • %User Profile%\ab43yctewatv.exe
  • %User Profile%\a43vtzgbdgv.exe
  • %User Profile%\atv4tvq34.exe
  • %User Profile%\bg34dfbewgba4.exe
  • %User Profile%\av4a43by4ayb.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、特定のWebサイトから不正なファイルをダウンロードします。マルウェアが上述のファイルをダウンロードするWebサイトは、このマルウェアのコンポーネントから取得する以下のパラメータにより決まります。

  • val
  • prime

その他

マルウェアは、以下のコマンドを利用してダウンロードしたファイルを実行します。

  • regsvr32 -s %User Profile%\{file name}.exe
  • %User Profile%\{file name}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下に存在する脆弱性を利用します。

  • Java 7 Update 9 および Update 10(JRE 1.7 )

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.648.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年1月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.649.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年1月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「JAVA_EXPLOIT.RG」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\awt43abr.exe
  • %User Profile%\berstrestvers.exe
  • %User Profile%\bawt34tv.exe
  • %User Profile%\tab4vrtve.exe
  • %User Profile%\wgsdgsdgdsgsd.exe
  • %User Profile%\ab43yctewatv.exe
  • %User Profile%\a43vtzgbdgv.exe
  • %User Profile%\atv4tvq34.exe
  • %User Profile%\bg34dfbewgba4.exe
  • %User Profile%\av4a43by4ayb.exe

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「JAVA_EXPLOIT.RG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


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