JAVA_ARCAL.A
Exploit:Java/CVE-2012-0507 (Microsoft)
Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %User Profile%\awt43abr.exe
- %User Profile%\berstrestvers.exe
- %User Profile%\bawt34tv.exe
- %User Profile%\tab4vrtve.exe
- %User Profile%\wgsdgsdgdsgsd.exe
- %User Profile%\ab43yctewatv.exe
- %User Profile%\a43vtzgbdgv.exe
- %User Profile%\atv4tvq34.exe
- %User Profile%\bg34dfbewgba4.exe
- %User Profile%\av4a43by4ayb.exe
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。
マルウェアは、特定のWebサイトから不正なファイルをダウンロードします。マルウェアがアクセスするWebサイトは、このマルウェアのコンポーネントから取得する以下のパラメータにより決まります。
- val
- prime
情報漏えい
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
その他
マルウェアは、以下のコマンドを利用してダウンロードしたファイルを実行します。
- regsvr32 -s %User Profile%\{file name}.exe
- %User Profile%\{file name}.exe
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
マルウェアがダウンロードするファイルは、「TSPY_FAREIT.MEX」として検出されます。
マルウェアは、以下のサイトに組み込まれている可能性があります。
- http://<省略>removalonly.org/closest/<ランダムな値>.php
- http://<省略>owinggopayment.net/closest/<ランダムな値>.php
- http://<省略>selse.org/closest/<ランダムな値>.php
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Profile%\awt43abr.exe
- %User Profile%\berstrestvers.exe
- %User Profile%\bawt34tv.exe
- %User Profile%\tab4vrtve.exe
- %User Profile%\wgsdgsdgdsgsd.exe
- %User Profile%\ab43yctewatv.exe
- %User Profile%\a43vtzgbdgv.exe
- %User Profile%\atv4tvq34.exe
- %User Profile%\bg34dfbewgba4.exe
- %User Profile%\av4a43by4ayb.exe
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JAVA_ARCAL.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 6
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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