JAVA_AGENT.PEJ
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス「Facebook」において友達申請があったことをユーザに通知するメッセージを装うスパムメールに関連しています。
マルウェアは、特定のソフトウェアに存在する脆弱性を利用し、不正なファイルをダウンロードします。
情報公開日現在、マルウェアは、「TSPY_ZBOT.PEJ」として検出されるファイルをダウンロードし、実行します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.172.153/Edu.jar
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.229.55/Edu.jar
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。
- Oracle Java SE and Java for Business 'MixerSequencer' Remote Code Execution Vulnerability (CVE-2010-0842)
- CVE-2010-0840
- Unspecified vulnerability in the Java Runtime Environment (CVE-2011-3544)
- CVE-2012-0507
その他
マルウェアは、以下の脆弱性を利用します。
- Oracle Java SE および Java for Businessの「MixerSequencer」のリモートでコードが実行される脆弱性 (CVE-2010-0842)
- CVE-2010-0840
- Java Runtime Environment(JRE)内に存在する不特定の脆弱性 (CVE-2011-3544)
- CVE-2012-0507
情報公開日現在、マルウェアは、「TSPY_ZBOT.PEJ」として検出される以下のファイルをダウンロードし、実行します。
- http://<省略>tec.sk/D8aoPu86/XPVqAGE.exe
- http://<省略>erge.com/aXS0mRNT/KXj.exe
- http://<省略>rforhire.com.au/CWWrvcPe/nxp62Wk.exe
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JAVA_AGENT.PEJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 5
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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