解析者: Nikko Tamana   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、Windows XP/Server 2003に存在するゼロデイ脆弱性を利用した攻撃の最終ペイロードとなります。このマルウェアに感染したコンピュータは、セキュリティの侵害に見舞われる可能性があります。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 176,245 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年10月19日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, システム情報の収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_PIDIEF.GUD

インストール

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe
  • iexplore.exe
  • chrome.exe
  • firefox.exe
  • opera.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "explorer.exe, {Malware Path and filename}.exe"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Delete files
  • Download and execute files
  • Send information to C&C
  • Terminate itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://blog.{BLOCKED}splay.com/wp-includes/sitemap/
  • http://{BLOCKED}e.ir/wp-content/plugins/online-chat/

マルウェアは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。

  • File listing on certain path including temporary folder
  • IPv4 TCP connection table
  • IPv4 User Datagram Protocol (UDP) listener table
  • Information of running processes
  • Installed Windows updates
  • Windows information
  • Computer name
  • Country name
  • Current date
  • Current directory
  • Drive information
  • Local group
  • Network resource
  • Operating system info
  • Processor info
  • System directory
  • System language
  • Time zone
  • Uptime
  • User accounts
  • User language
  • User name

その他

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • ファイルの削除
  • ファイルのダウンロードおよび実行
  • C&Cサーバへ情報を送信
  • 自身の終了

マルウェアがC&Cサーバに送信する情報は、以下のとおりです。

  • 一時フォルダを含む特定のパス上のファイルのリスト
  • IPv4 TCP コネクションテーブル
  • IPv4 User Datagram Protocol (UDP) 待ち受けテーブル
  • 実行中のプロセスの情報
  • インストールされたMicrosoft Update
  • ウインドウの情報
  • コンピュータ名
  • 国名
  • 現在の日付
  • 現在のディレクトリ
  • ドライブの情報
  • ローカルグループ
  • ネットワークのリソース
  • OS情報
  • プロセッサの情報
  • システムディレクトリ
  • システムの言語
  • タイムゾーン
  • 起動時間
  • ユーザアカウント
  • ユーザ言語
  • ユーザ名

マルウェアは、以下のネットワーク監視に関連するプロセスのいずれかを確認した場合、自身の不正活動を実行しません。

  • tcpdump.exe
  • windump.exe
  • ethereal.exe
  • wireshark.exe
  • ettercap.exe
  • snoop.exe
  • dsniff.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.406.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年10月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.407.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年10月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_TAVDIG.GUD 」を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Shell = "explorer.exe, {Malware Path and filename}.exe"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_TAVDIG.GUD 」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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