更新者 : Sabrina Lei Sioting

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動, 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

使用ポート TCP Port 443
ファイルサイズ 108,544 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年4月17日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_ARTIEF.DOC

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\aa.txt

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

マルウェアは、<User Startup>フォルダ内に、自身のコピーに誘導する以下のショートカットを作成します。これにより、Windows起動時に自身のコピーが自動実行されます。

  • MSN Talk Start.lnk

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開き、リモートコマンドを待機します。

  • TCP Port 443

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Act as a relay server
  • Capture screen, audio, and webcam
  • List active ports
  • Log keystrokes
  • Manage open Windows
  • Manage passwords
  • Manage registry, processes, services, devices, and installed applications
  • Perform multiple simultaneous transfers
  • Perform remote shell
  • Search files
  • Share servers
  • Update, restart, terminate itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • timesofindia.{BLOCKED}6.org
  • timesofindia.{BLOCKED}p.net

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、以下のコマンドを実行します。

  • リレーサーバ機能
  • スクリーンショット、音声、Webカメラの画像の取得
  • アクティブなポートの表示
  • キー入力操作情報の収集
  • 開いているウィンドウの管理
  • パスワードの管理
  • レジストリ、プロセス、サービス、デバイス、インストールされているアプリケーションの管理
  • 同時に多数のファイル移動の実行
  • リモートシェルの実行
  • ファイルの検索
  • サーバの共有
  • 自身の更新、再起動、終了

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.918.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年4月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.919.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年4月18日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_POISON.DOC」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

「BKDR_POISON.DOC」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Startup%\MSN Talk Start.lnk
  • %System Root%\RECYCLER\aa.txt

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_POISON.DOC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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