BKDR_POISON.BLW
Backdoor:Win32/Poison.E (Microsoft), Trojan.Win32.Agent.tkql (Kaspersky), Generic PWS.y!1ij (NAI), Troj/Agent-XNE (Sophos), Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt), TR/Spy.16896.281 (Antivir), Gen:Trojan.Heur.FU.bqW@a4uT4@bb (Bitdefender), W32/Agent.TKQL!tr (Fortinet), Virus.Worm.Koobface (Ikarus), Win32/Poison.NHM trojan (NOD32), Trj/StartPage.DAW (Panda), Trojan-PSW.Win32.Nilage (VBA32)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
これは、トレンドマイクロの製品では、Java Runtime Environment(JRE)に存在する脆弱性を利用するバックドアコンポーネントの検出名です。
マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 マルウェアは、感染コンピュータ上で、特定の感染活動を実行します。 マルウェアは、実行後、自身を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- JS_FIEROPS.A
- JAVA_GONDY.A
マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.104.149/public/meeting/Flash_update.exe
- http://ok.{BLOCKED}4.net/meeting/hi.exe
インストール
マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %System%\mspmsnsv.dll - also detected as BKDR_POISON.BLW
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)
マルウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。
- svchost.exe
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- 808834455
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager
PendingFileRenameOperations = "%User Temp%\{random file name}.dat"
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- hello.{BLOCKED}n.pk
マルウェアは、以下の感染活動を実行します。
- Open and List active ports
- Manage registry, processes, services, devices, and installed applications
- Perform remote shell
- Downloads and execute other malicious files
- Update, restart, terminate itself
- Capture screen shots, webcam, audio
- Log keystrokes and active window
- Perform a shell command
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
マルウェアが実行する感染活動は以下のとおりです。
- アクティブなポートを開いて表示
- レジストリ、プロセス、サービス、デバイス、インストールされているアプリケーションの管理
- リモートシェルの実行
- 他の不正なファイルのダウンロードおよび実行
- 自身の更新、再起動、終了
- スクリーンショット、Webカメラの画像、音声の取得
- キー入力操作情報およびアクティブなウインドウの収集
- シェルコマンドの実行
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_POISON.BLW」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
不明なレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
- PendingFileRenameOperations = "%User Temp%\{random file name}.dat"
- PendingFileRenameOperations = "%User Temp%\{random file name}.dat"
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_POISON.BLW」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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