解析者: Roland Marco Dela Paz   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年5月7日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_SCRIPBRID.A

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System%\svc32ex.dll - also detected as BKDR_INJECT.EVL

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。

  • svchost.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • allthesam

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\6to4\Parameters
ServiceDll = "%System%\svc32ex.dll"

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://www.{BLOCKED}ups.com/update/count.asp

その他

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Services\6to4

マルウェアは、以下のコマンドを実行する機能を備えています。

  • ファイルのダウンロードおよび実行
  • 自身のコピーの更新版をダウンロード
  • サービスを問い合わせる/開く/起動する/停止する/削除する
  • 自身のアンインストール

マルウェアが作成するコンポーネントファイルは、このマルウェアとして検出されます。

  • %System%\svc32ex.dll

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.978.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年5月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.979.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年5月8日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「BKDR_INJECT.EVL」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • 6to4

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_INJECT.EVL」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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