BKDR_GRABOT.G
Backdoor.Win32.Grabot.b (Kaspersky); RDN/Sdbot.bfr!d (McAfee)
Windows

マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System%\divwinx.exe
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- grave23
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Divx = "divwinx.exe"
バックドア活動
マルウェアは、以下のいずれかのIRCサーバに接続します。
- Irc.{BLOCKED}et.org
- pro.{BLOCKED}r.net
マルウェアは、リモートでInternet Relay Chat (IRC)サーバにアクセスし、不正リモートユーザから以下のコマンドを受信します。
- fr33d0m - terminates the remote malicious user's running process
- autotopic - puts bot on idle
- version - malware version
- exerun - runs specific exe files
- delete - deletes files
- girlnick - gets bot nickname
- protect - protects bot from kicking
- protectchan - protects channels on irc
- invitemsg - sends invite message to other users
- spammsg - spams other users
- sitespam - spams certain sites
- massjoin - command for having all bots join a specific channel
- invitedelay - delays inviting other users
- protectdelay - delays protecting certain users
- highprotection -- protects bot's nickname
- lowprotection -- undoes high protection
- spamweb - spams certain webs
- autologin - autologin on the bot's crc application
- stealth - same as protection
- debuginvite - sends logs
- invite - invites other users
- autoop - gives the bot of authorization of the channel
- unprotectall - undoes protection of all bots
- reprotectall - reprotects all bot's nicknames
- stopinvite - stops sending invites
- injoin - joins certain servers
- listprocesses - lists processes
- shootprocess - kills process
- PRIVMSG --- sends private messages to other users
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。
- www.{BLOCKED}ies.com\zymola\mssi.tgz
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %System%\mssi.tgz
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
その他
マルウェアは、自身のIRCサーバにアクセスする際に以下の認証情報を利用します。
- NICK {Random Name From The List}
- User {Random Name From The List}
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Divx = "divwinx.exe"
- Divx = "divwinx.exe"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %System%\mssi.tgz
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_GRABOT.G」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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