解析者: Joie Salvio   

 別名:

Trojan.Win32.Agent.zjqb (Kaspersky), Win32/Delf.OMG (ESET), Delf.ALCC(AVG)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、管理者ページへのログインを介して、多数のWordPressのブログを「brute force attack(総当り攻撃)」するため、サイバー犯罪者によって利用されます。実行されると、マルウェアは、攻撃の対象とするWebサイトのリストおよびbrute force attackに利用するパスワードをダウンロードするコマンド&コントロール(C&C)サーバに接続します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 566,272 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年8月30日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{malware file name} = "%All Users Profile%\Application Data\System\{malware file name}.exe"

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}e.puzopuzo.biz

その他

マルウェアは、以下のURLから取得したパスワードおよびユーザ名のリストを用いた「brute force attack(総当り攻撃)」によりWebサイトにアクセスします。

  • http://<省略>e.puzopuzo.biz/cmd.php

マルウェアがこのURLにアクセスすると、自身のコマンド&コントロール(C&C)サーバが、テキストファイルがダウンロードされる可能性のある他のURLを含むコマンドを返送します。

このコマンドは以下のフォーマットであることがあります。

  • -1
  • -30
  • -http://<不正なWebサイト>/<ファイル名>.txt
  • -480

ダウンロードされたテキストファイルは、ユーザ名とパスワードのリストを含み、「brute force attack(総当り攻撃)を仕掛けるWebサイトの認証に利用されます。

情報公開日現在、このC&Cサーバは、バックドアのリクエストに応答しません。

組み合わせに成功したユーザ名とパスワードは、以下のURLへの投稿によりC&Cサーバに送信されます。

  • http://<省略>e.<省略>zo.biz/bruteres.php
  • http://<省略>e.<省略>zo.biz/checkres.php

不正リモートユーザは、この確認済みの組み合わせを利用して、対象とするWebサイトを改ざんすることがあります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.254.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年9月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.255.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年9月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {malware file name} = "%All Users Profile%\Application Data\System\{malware file name}.exe"

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_FIDOBOT.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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