解析者: Mc Justine De Guzman   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

スパイウェアは、上記で作成されたフォルダ内にダウンロードしたファイルを保存します。

スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 636,416 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2021年12月21日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • If executed with admin rights:
    • %System%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}
  • If executed without admin rights:
    • %AppDataLocal%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • If executed with admin rights:
    • %System%\rundll32.exe "%System%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}",{Random characters}
    • %System%\rundll32.exe "%System%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}",DllRegisterServer
  • If executed without admin rights:
    • %System%\rundll32.exe "%AppDataLocal%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}",{Random characters}
    • %System%\rundll32.exe "%AppDataLocal%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}",DllRegisterServer

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • If executed with admin rights:
    • %System%\{Random characters}
  • If executed without admin rights:
    • %AppDataLocal%\{Random characters}

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\{File Name of Copy} → If executed with admin rights
ImagePath = %System%\rundll32.exe "%System%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}",{Random characters}

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run → If executed without admin rights
{File Name of Copy} = %System%\rundll32.exe "%AppDataLocal%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}",{Random characters}

バックドア活動

スパイウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and run module or executable file
  • Download and execute code in memory

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • For Download and run module command:
    • {Malware Installation Folder Path}\{random characters}.dll
  • For Download and run executable file:
    • {Malware Installation Folder Path}\{random characters}.exe

スパイウェアは、上記で作成されたフォルダ内にダウンロードしたファイルを保存します。

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • OS Version
  • Process Architecture
  • Running Processes

その他

スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

スパイウェアは、以下を実行します。

  • スパイウェアはコマンドを受信し、収集した情報を暗号化しCookieヘッダーに格納し、HTTP GETで以下のURLに送信します。
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.85.85:80/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.83.165:80/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.212.216:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.50.39:7080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.72.26:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.98.99:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.56.116:7080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.255.201:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.42.236:80/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.17.99:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.201.2:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.24.231:80/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.102.168:80/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.203.229:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.222.101:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.175.63:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.158.56:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.140.238:7080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.143.207:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.214.46:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.54.215:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.232.124:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.236.90:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.106.96:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.188.93:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.226.206:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.135.203:7080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.147.66:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.82.211:8080/{ランダムな文字列s}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.133.20:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.201.4:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.152.127:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.222.11:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.225.142:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.109.124:443/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.99.3:8080/{ランダムな文字列}
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.108.46:8080/{ランダムな文字列}

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

<補足>
インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • 管理者権限で実行された場合:
    • %System%\{ランダムな文字列}\{ランダムな文字列}.{ランダムな3 文字}
  • 管理者権限を持たずに実行された場合:
    • %AppDataLocal%\{ランダムな文字列}\{ランダムな文字列}.{ランダムな3文字}

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • 管理者権限で実行された場合:
    • %System%\rundll32.exe "%System%\{ランダムな文字列}\{ランダムな文字列}.{ランダムな3文字}",{ランダムな文字列}
    • %System%\rundll32.exe "%System%\{ランダムな文字列}\{ランダムな文字列}.{ランダムな3文字}",DllRegisterServer
  • 管理者権限を持たずに実行された場合:
    • %System%\rundll32.exe "%AppDataLocal%\{ランダムな文字列}\{ランダムな文字列}.{ランダムな3文字}",{ランダムな文字列}
    • %System%\rundll32.exe "%AppDataLocal%\{ランダムな文字列}\{ランダムな文字列}.{3ランダムな3文字}",DllRegisterServer

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • 管理者権限で実行された場合:
    • %System%\{ランダムな文字列}
  • 管理者権限を持たずに実行された場合:
    • %AppDataLocal%\{ランダムな文字列}

バックドア活動

スパイウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • モジュールまたは実行ファイルをダウンロードして実行する
  • メモリ内へコードをダウンロードして実行する

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • モジュールコマンドを実行するためにダウンロードされるファイル:
    • {マルウェアのインストール先フォルダのパス}\{ランダムな文字列}.dll
  • 実行ファイルを実行するためにダウンロードされるファイル:
    • {マルウェアのインストール先フォルダのパス}\{ランダムな文字列}.exe

スパイウェアは、上記で作成されたフォルダ内にダウンロードしたファイルを保存します。

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • コンピュータ名
  • OSバージョン情報
  • プロセスアーキテクチャ
  • 実行中のプロセス

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 17.388.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2022年2月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 17.389.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2022年2月17日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {File Name of Copy} = %System%\rundll32.exe "%AppDataLocal%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}",{Random characters}

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\{File Name of Copy}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}
  • %AppDataLocal%\{Random characters}\{Random characters}.{3 random characters}
  • {Malware Installation Folder Path}\{random characters}.dll
  • {Malware Installation Folder Path}\{random characters}.exe

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %System%\{Random characters}
  • %AppDataLocal%\{Random characters}

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.EMOTET.YJCBP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.EMOTET.YJCBP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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