侵入方法
スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
- TROJ_ARTIEF.FU
- TROJ_MDROP.GDL
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\NtHelpConfig.log - encrypted component
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\NtHelpIndex.sbr - encrypted component
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\NtHelpKey.cfg - encrypted component
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\NtHelpKey.sbr - encrypted component
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
スパイウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %System Root%\WINDOWS\fxsst.dll - also detected as TSPY_GEDDEL.EVL
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\common.cfg - encrypted binary component. When decrypted, it is also detected as TSPY_GEDDEL.EVL
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。
スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\Support
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
スパイウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。
プロセスの終了
スパイウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。
- ccsvchst
- sfctlcom
- ravmond
- mpmon
- twister
- vsmon
- Mupage
- KSafeSvc
- avguard.exe
その他
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- 1.test.{BLOCKED}2.org.cn
- 2.test.{BLOCKED}2.org.cn
- 3.test.{BLOCKED}2.org.cn
- 4.test.{BLOCKED}2.org.cn
- 123ewqasdcxz.{BLOCKED}p.net
- hoop-america.{BLOCKED}p.net
スパイウェアは、開いているウィンドウやユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。そして、収集した情報を以下のファイルに保存します。
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\Support\<数値>.kb
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
スパイウェアが作成する以下のファイルは、暗号化されたコンポーネントです。
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\NtHelpConfig.log
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\NtHelpIndex.sbr
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\NtHelpKey.cfg
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\NtHelpKey.sbr
スパイウェアが作成する以下のコンポーネントファイルは、このスパイウェアとして検出されます。
- %System Root%\WINDOWS\fxsst.dll
スパイウェアが作成する以下のコンポーネントファイルは、暗号化されたバイナリコンポーネントです。復号化されるとこのスパイウェアとして検出されます。
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT\common.cfg
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「TSPY_GEDDEL.EVL」を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
セーフモードでの起動:
• Windows 2000 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows XP の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows Server 2003 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
手順 4
以下のフォルダを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
- %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT
マルウェアのフォルダの削除:
- [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
註:Windowsのバージョンによって異なります。 - [ファイル名のすべてまたは一部]に以下を入力してください。
%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETEを押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
- 残りのフォルダに対して、このマルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。
%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Windows NT
手順 5
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_GEDDEL.EVL」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください