解析者: Noel Anthony Llimos   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Encoder.e (Kaspersky), Packed.Generic.525 (Norton)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

トレンドマイクロは、2018 年8 月、Rig EK によって拡散される新しいランサムウェアを確認しました。このランサムウェアは「PRINCESS EVOLUTION(プリンセスエボリューション)」と呼ばれており、2016 年に確認された暗号化型ランサムウェア「PRINCESS LOCKER」の新しいバージョンです。PRINCESS EVOLUTION マルウェアは、「Ransomware as a Service(サービスとしてのランサムウェア、RaaS)」としてアンダーグラウンドで提供されていました。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 273,920 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年8月6日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, DoS攻撃またはDDoS攻撃, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\MeGEZan.VDE

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe" -nohome ← Command to set the Internet Explorer's home page disabled

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。Windows 2000、Server 2003、XP(32-bit),Vista(32-bit)、7(32-bit)、8(32-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • hoJUpcvgHA

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop value
Wallpaper = %User Profile%\Pictures\img.png

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.195.0/23:6901

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • User Name
  • Name of Active Network Interface
  • System Locale ID
  • OS Version
  • Victim ID (Generated by the malware)

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .1cd
  • .3ds
  • .3gp
  • .accdb
  • .ai
  • .ape
  • .asp
  • .aspx
  • .bc6
  • .bc7
  • .bmp
  • .cdr
  • .cer
  • .cfg
  • .cfgx
  • .cpp
  • .cr2
  • .crt
  • .crw
  • .csr
  • .csv
  • .dbf
  • .dbx
  • .dcr
  • .dfx
  • .dib
  • .djvu
  • .doc
  • .docm
  • .docx
  • .dwg
  • .dwt
  • .dxf
  • .dxg
  • .eps
  • .htm
  • .html
  • .ibank
  • .indd
  • .jfif
  • .jpe
  • .jpeg
  • .jpg
  • .kdc
  • .kwm
  • .max
  • .md
  • .mdb
  • .mdf
  • .odb
  • .odc
  • .odm
  • .odp
  • .ods
  • .odt
  • .orf
  • .p12
  • .p7b
  • .p7c
  • .pdf
  • .pef
  • .pem
  • .pfx
  • .php
  • .pl
  • .png
  • .pps
  • .ppt
  • .pptm
  • .pptx
  • .psd
  • .pst
  • .pub
  • .pwm
  • .py
  • .qbb
  • .qbw
  • .raw
  • .rtf
  • .sln
  • .sql
  • .sqlite
  • .svg
  • .tif
  • .tiff
  • .txt
  • .vcf
  • .wallet
  • .wpd
  • .xls
  • .xlsm
  • .xlsx
  • .xml

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • \appdata\
  • \chrome\
  • \internet explorer\
  • \local settings\
  • \microsoft\
  • \mozilla\
  • \msocache\
  • \program files (x86)\
  • \program files\
  • \programdata\
  • \recycler\
  • \system volume information\
  • \windows\
  • \$recycle.bin\

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • %User Profile%\img.png
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{Random Characters}.txt
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{Random Characters}.html
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{Random Characters}.url

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe" -nohome ← Internet Explorer(IE)のホームページを無効にするコマンド

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • ユーザ名
  • アクティブネットワークインターフェイスの名前
  • システムロケールID
  • OSのバージョン
  • 犠牲者ID(マルウェアによって生成される)

その他

マルウェアは、以下の脅迫状を表示します。

作成された脅迫状のHTMLファイルにアクセスすると、以下のように表示されます。

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • %User Profile%\img.png
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{ランダムな文字}.txt
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{ランダムな文字}.html
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{ランダムな文字}.url

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.426.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年8月6日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.427.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年8月7日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop value
    • Wallpaper = %User Profile%\Pictures\img.png

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\MeGEZan.VDE
  • %User Profile%\img.png
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{Random Characters}.txt
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{Random Characters}.html
  • {Encrypted Directory}\(_H0W_TO_REC0VER_{Random Characters}.url

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_PRINCESSLOCKER.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_PRINCESSLOCKER.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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