解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Backdoor.Win32.Gulpix.ua (Kaspersky) ,a variant of Win32/Kryptik.BVQC trojan (Eset) ,Generic (Panda)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 76,288 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年4月28日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_PLUGXDRP.ZTBD

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\DRM\RasTls.exe

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\DRM\RasTls\{random file name} - Non-malicious

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\DRM
  • %All Users Profile%\DRM\RasTls

マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • svchost.exe

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Setttings\
5.0\User Agent

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Setttings\
User Agent

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
5.0\User Agent\Post Platform

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
User Agent\Post Platform

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Copy, move, rename, delete files
  • Create directories
  • Create files
  • Enumerate files
  • Execute files
  • Get drive information
  • Get file information
  • Open and modify files
  • Log keystrokes and active window
  • Enumerate TCP and UDP connections
  • Enumerate network resources
  • Set TCP connection state
  • Lock workstation
  • Log off user
  • Restart/Reboot/Shutdown system
  • Display a message box
  • Perfrom port mapping
  • Enumerate processes
  • Get process information
  • Terminate processes
  • Enumerate registry keys
  • Create registry keys
  • Delete registry keys
  • Copy registry keys
  • Enumerate registry entries
  • Modify registry entries
  • Delete registry values
  • Screen capture
  • Delete services
  • Enumerate services
  • Get service information
  • Modify services
  • Start services
  • Perform remote shell
  • Connect to a database server and execute SQL statement
  • Host Telnet server

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}f.{BLOCKED}arp.com:443/{generated value}
  • http://{BLOCKED}qf.{BLOCKED}nfo.com:443/{generated value}

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.758.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年4月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_PLUGX.ZTBD-A」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

    • TROJ_PLUGXDRP.ZTBD

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\DRM

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Setttings\5.0
    • User Agent
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Setttings
    • User Agent

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.ZTBD-A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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