BKDR_BLADABINDI.SMJC4
Trojan.MSIL.Bladabindi (IKARUS); Backdoor:MSIL/Bladabindi.B (MICROSOFT)
Windows


マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- Client.exe
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Client.exe = "{Malware Path}\{Malware Filename}.exe" ..
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Client.exe = "{Malware Path}\{Malware Filename}.exe" ..
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_USERS\S-1-5-21-2019512041-4230814187-3178073052-1000
di = !
HKEY_CURRENT_USER\Environment
SEE_MASK_NOZONECHECKS = 1
HKEY_CURRENT_USER\Software\Client.exe
[kl] = {Stolen Information}
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 0
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Retrieve and Delete Google Chrome cookies and login data
- Terminate Google chrome process
- Block Webpages
- Download Files
- Execute Files
- Update Files
- Execute Ransomware Behavior
- Encrypt Files
- Decrypt Files
- Create Ransomnote
- Start and Stop Slowloris Attack
- Start and Stop ARME Attack
- Change Desktop Wallpaper
- Install and Execute Plugins
- Take Screenshot of user's screen
- Save Images
- Search Wallets installed on the affected machine
- Turn off and on the affected machine's monitor
- Activates the Text-to-Speech application
- Enable and Disable Task Manager
- Enable and Disable CMD
- Restart the affected machine
- Shutdown the affected machine
- Give Administrative Privileges
- Delete Event Logs
- Show and Hide Taskbar
- Clear Clipboard Data
- Copy Clipboard Data
- Torrent Seed
- List Running Processes
- Terminate Processes
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- http://FESTIVALDEAMOR.{BLOCKED}VM.COM
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- Keystrokes
- AV Product Information
- Active Windows
- CPU Information
- Capture Device Information
- System Drive Volume Serial Number
- Date of Infection
- Operating System
- Operating System Service Pack
- System Type (32-bit or 64-bit)
- Wallets
- BitcoinCore
- Bitcoin.com Wallet
- Electrum
- Machine Name
- Username
- Torrent Software
- uTorrent
- BitTorrent
その他
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Client.exe
マルウェアは、以下を実行します。
- This Backdoor requires to be ran with administrative privileges to proceed with its intended malicious routine
対応方法
手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
- Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF042
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden = 0
To: Hidden = 1
- From: Hidden = 0
手順 6
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Client.exe
手順 7
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_USERS\S-1-5-21-2019512041-4230814187-3178073052-1000
- di = !
- di = !
- In HKEY_CURRENT_USER\Environment
- SEE_MASK_NOZONECHECKS = 1
- SEE_MASK_NOZONECHECKS = 1
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Client.exe
- [kl] = {Stolen Information}
- [kl] = {Stolen Information}
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_BLADABINDI.SMJC4」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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