IoT Security Partnership

進展するIoTセキュリティのパートナー戦略

Smart Carのセキュリティでパナソニックと協業

自動運転の実現に向けて「つながる自動車」──つまりは、「Smart Car」の開発競争が熱を帯びている。その中で増大しつつあるのが、自動車のセキュリティリスクだ。トレンドマイクロでは、パートナー企業との協業を一つの柱に、Smart Carのセキュリティ強化に力を注いでいるが、その成果の一つとして2018年2月にはパナソニック株式会社(以下、パナソニック)との協業を発表している。

Smart Carのセキュリティ強化でパナソニックと協業

Smart Carのサイバーリスクは人命にかかわる深刻なものだ。ハッキングや脆弱性攻撃によって、ハンドルやブレーキなどの重要な仕組みが不正に制御されるおそれがある。
こうしたリスクの最小化に向けて、車載システムベンダーと協業し、セキュリティ機能/ソリューションを共同開発する戦略を展開している。
トレンドマイクロは、ソフトウェア開発キット/管理ツールを一体化させた「Trend Micro IoT SecurityTM」を車載システムベンダーに提供し、車載システムベンダーからフィードバックを得ながらSmart Carに求められるリスク検知やシステム保護、セキュリティダッシュボードを開発している(図1)。

図1:

【解説】トレンドマイクロでは、通信事業者やサービスプロバイダ、IoTデバイスメーカーと協業し、自動車/IoTゲートウェイ/監視カメラ/ロボットのセキュリティ要件を満たす各種セキュリティ機能/ソリューションの共同開発を進めている。
この取り組みの成果の一つとして、今年2月には、パナソニックとの協業を発表した。内容は、自動車のアクセル/ブレーキなどを制御する「ECU(Electronic Control Unit)をはじめ、カーナビなどの車載インフォテインメント機器(IVI: in-vehicle infotainment)、自動車への情報提供サービスを行うテレマティクス機器などに対するサイバー攻撃を検知・防御するソリューションを共同開発するというものである。

エンドポイントとクラウドが一体となってSmart Carを守る

Smart Carを狙ったサイバー攻撃に対抗していくうえでは、車両内部のセキュリティを高めるだけでは十分とは言えない。大切なのは、車両に対する遠隔(クラウド)からの監視を行い、新しい攻撃が発生していないかを分析して、その結果を対策に活かしていくことだ。
この考え方に基づき、共同開発では、パナソニックのオートモーティブ侵入検知・防御システムの「CAN(Control Area Network)侵入検知・防御技術を「監視ECU」などに実装して、ブレーキやハンドルなどを制御するECUへの不正コマンドの発行を防止する。
また、トレンドマイクロのTrend Micro IoT SecurityをカーナビなどのIVIに実装し、インターネット経由の脆弱性を狙う攻撃パケットを検知する。さらに、監視ECUとIVIによる検知結果(ログ)をセキュリティ監視クラウドで収集・解析して、その結果を不審な通信の検知/防御につなげる仕組みの開発も計画されている。これら一連の開発によって、エンドポイントである車両とセキュリティ監視クラウドが一体となって、Smart Carをサイバー攻撃から保護するソリューションが実現されることになる。
トレンドマイクロとパナソニックでは、2020年以降のサービス実用化を視野にソリューションの開発に共同で取り組んでいく計画だ。

記事公開日 : 2018.5.17
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