萩原テクノソリューションズとトレンドマイクロ、
ITとOTの統合サイバーセキュリティ推進に向けて戦略的パートナーシップを強化

~診断・構築・運用を包括する一貫したソリューション・サービスの提供~

2023年11月20日

萩原テクノソリューションズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:鹿島 千寿、以下、萩原テクノソリューションズ)とトレンドマイクロ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)は、戦略的なパートナーシップを強化し、IT/OTの融合が進む製造業界におけるサイバーセキュリティリスクの低減に向けて両社で連携することを発表します。

【戦略的パートナーシップ強化の背景】
萩原テクノソリューションズは、OT(オペレーション・テクノロジー)領域で40年以上の実績から得た知見を持ち、OT領域の課題解決に向けた最適なITソリューション提案に強みを持っています。特にお客さまが保有する多くのデータを軸に、データレイク基盤とデータ利活用を提供している中、データ保護という観点でセキュリティソリューションを強化してきました。
また、トレンドマイクロはサイバーセキュリティ領域において、エンドポイント・ネットワーク・メール・クラウドやOT環境を統合し保護する製品・ソリューションに強みを持っています。
両社は、それぞれの強みを組み合わせることで、IT/OTの融合が進む製造業界におけるサイバーセキュリティリスクの低減に向けた最適なソリューションを全国展開いたします。萩原テクノソリューションズでは、2023年10月1日付けで専任チームを新設し、本戦略を介して今後1年間で10億円の売上目標を掲げています。

【IT/OT環境における最適なサイバーセキュリティソリューション・サービスの概要】
両社はこれまでも製造業向けに工場内脅威可視化ソリューション「In-Line Security Monitor」の共同開発やその販売などを通じて、IT/OTの境界線を越えたサイバーセキュリティへの取り組みを推進してきました※1
※1 プレスリリース(2018年1月15日)

工場システムはシステム自体の専門性も高く、インターネットに接続されていない閉域環境で長い間運用されてきました。一方で生産プロセスの最適化や生産性向上への取り組みが進み、IoT活用が広がることで、OT環境におけるサイバーセキュリティへの対応が必要不可欠になっています。法人組織内に既存するIT環境と新たにインターネットに繋がり始めているOT環境を効果的にサイバー攻撃から保護するにはIT/OTの境界線を越え統合したアプローチが重要になってきます。
トレンドマイクロの調べでは、ITとOT間での統合すべきセキュリティ機能として、63%が「サイバーイベントの検出」と回答していることが明らかになっています※2。脅威を迅速に検知して被害の拡大を防ぎ、安定した工場の稼働を確保するには、迅速かつ適切なサイバーイベントの検出が必要です。また、IT/OTの領域にまたがるセキュリティ運用拡大における課題としては、半数以上(約54%)が「ITスタッフのためのOTサイバーセキュリティのトレーニング」を挙げています。一方で「ITサイバーセキュリティに関するOTスタッフのトレーニング」を挙げる声も38.1%にのぼり、両領域にわたる知見やスキルがそれぞれにおいて不足していることが分かります※2
※2 トレンドマイクロ OTセキュリティの動向調査2023年

これらの課題を解決しIT/OT環境を保護するために最適なサイバーセキュリティソリューションおよびサービスの提供を両社で推進していきます。具体的には診断・構築・運用を包括するソリューション・サービスの一貫した提供により、お客さま独自の環境・課題に沿った最適なソリューションの企画から構築、導入・運用までを支援します。

【詳細】

図:両社のパートナーシップにより目指すIT/OT環境における支援イメージ


●診断:
萩原テクノソリューションズは、OT領域で得た大規模実績および知見とトレンドマイクロの脅威インテリジェンスを用いて、ソリューション専任チームによるITとOT環境のセキュリティアセスメントを実施します。リスクの可視化とその結果に基づいたセキュリティ計画を策定することで最適なソリューションの企画を支援します。

●IT/OT環境における防御システムの構築:
IT環境に加えOT環境を含めた広範囲にわたるサイバー攻撃をより迅速に把握し適切な対応を実現するために、トレンドマイクロが提供するEdgeFire※3、EdgeIPS※4、Deep Discovery※5などのOT向け製品に加えて、統合サイバーセキュリティプラットフォーム「Trend Vision One」※6の導入を推進します。Trend Vision OneのXDR(Extended Detection and Response)※7機能を活用し、IT環境のEPP/EDR※8や工場環境のOT専用ネットワークセキュリティをセンサーとして、各々のレイヤ―で検知した脅威や侵入の痕跡の相関分析を自動化することで、IT/OTの領域におけるサイバー攻撃の全体像と対処が必要な対象を可視化し、より迅速にサイバー攻撃に対応します。
※3 EdgeFire
※4 EdgeIPS
※5 Deep Discovery
※6 Trend Vision One
※7 XDR (Extended Detection and Response)
※8 EPP(Endpoint Protection Platform)、EDR(Endpoint Detection and Response)


●SOCサービスベンダーとの連携による運用支援※9の提供:
サイバー攻撃の兆候をとらえて対応するためには専門的なスキルや24時間365日体制での対応が必要となります。自組織でのリソースの制限や人材育成には時間を要することから、実績のあるSOCサービスベンダーと連携し、「Trend Vision One」を基盤としたITとOTの統合セキュリティ運用を支援します。
※9 MDRとMXDR

萩原テクノソリューションズでは、IT領域において、データの価値や利益を最大化し、顧客のイノベーションや競争力を向上させるべく、そのリスクや損失を最小化させるセキュリティ事業の強化に取り組んでいます。これまで東海エリアを中心にビジネス展開をしてきましたが、本パートナーシップの強化を機に各地に根付いたSIerとの連携を更に強化し、今後対象エリアを全国に広げていきます。

 

  • 本リリースは2023年11月20日現在の情報をもとに作成したものです。今後、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。
  • TREND MICRO、Apex One、Deep Discovery、Edge Fire、およびEdge IPSはトレンドマイクロ株式会社の登録商標です。各社の社名、製品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。