横河ソリューションサービス株式会社

産業用IoTプラットフォームを
包括的に保護
信頼できるクラウド向けセキュリティを選択

概要

制御システム大手の横河ソリューションサービスは、ユーザ企業が直面する設備老朽化や保全などの課題を背景に、新たなイノベーションを生み出す基盤として、クラウドをベースとした価値共創環境「GRANDSIGHT」とIIoT(産業用IoT)向け小型センサ「Sushi Sensor」を提供している。このオープンな環境をさまざまな不正アクセスから守るのが、包括的にセキュリティ機能を備え、クラウドでの利用実績が豊富な「Trend Micro Deep Security as a Service™」だ。ユーザ企業にセキュアな環境を提供し、安心してともに新しい価値の創造に取り組む。

"センサとセキュアなプラットフォームを一体型で提供し、IIoTを活用したお客さまのイノベーションを支援していきます"

横河ソリューションサービス株式会社
ビジネスマーケティング本部
マーケティング戦略企画部 部長 兼 IIoT推進室 室長
崎田 智博 氏

"IIoTデバイスからのデータをはじめ、お客さまの情報は『生命線』。複数のセキュリティ機能をもつDSaaSは心強い味方です"

横河ソリューションサービス株式会社
コーポレート本部 開発センター 販推Gr長
杉立 淳 氏

"DSaaSはGoogle Cloud Platformでも、また他のクラウドサービスでも豊富な実績がある。安心してユーザ企業に環境を提供できています"

横河ソリューションサービス株式会社
コーポレート本部 開発センター 技術部 基幹システムGr
舘野 知司 氏

背景

電力、水道、ガスといったインフラや工場・プラント設備は、目には見えなくても私たちの生活を支えている。YOKOGAWAグループは長年にわたって、これらの仕組みを適切にコントロールし、一定の品質でモノを生産・供給できるようにする制御システムを提供してきた。

しかし近年、現場は深刻な課題に直面している。1つは設備の老朽化だ。部品を交換しながら40年、50年と使い続けてきた設備が、そろそろ限界に達しようとしている。もう1つは生産人口の減少で、これまでのように巡回して安全点検をして回ろうにも人手が足りない。ベテランから若手に受け継がれてきた無形のノウハウの継承も課題となっている。

YOKOGAWAグループは長期経営構想の柱の1つとして、“Process Co-Innovation”を通じて、お客さまとともに明日をひらく新しい価値を創造すること、つまりイノベーションを通じてユーザ企業とともに夢を叶えていく価値共創を掲げ、この困難な課題を乗り越えようと考えている。それを具現化する取り組みの1つが、横河ソリューションサービスが2017年に発表したクラウドベースの価値共創環境「GRANDSIGHT(グランサイト)」であり、振動や温度といった多様な情報を収集してGRANDSIGHTに収納するIIoT向け小型無線センサ「Sushi Sensor」(スシセンサー)だ。「IoT時代を迎え、今までは取れなかった様々なデータを収集できるようになってきています。Sushi SensorとGRANDSIGHTを一体型で提供することで、ミッションクリティカルな仕組みを維持しつつ、産業用IoT(IIoT)を活用したお客さまのイノベーションを支援していきます」 (横河ソリューションサービス 崎田 智博氏)

課題

GRANSIGHTはGoogle Cloud Platform™ (以下、GCP™)などをベースに構築されたクラウド環境を中心に構成されている。Sushi Sensorで収集したデータの解析をはじめ、モデリングやシミュレータ、AIといったさまざまなツールが用意されており、新たなアイデアに基づいてシステムを開発できる。またファイル共有やチャット、テレビ会議など多様なコミュニケーション手段を通じた迅速な提案や意思決定も可能だ。「これまではデータの授受だけで数日かかることもありました。GRANDSIGHTでは、認証された相手と速やかにデータを共有し、それに基づいてシステムを構築し、即座にレビューして稼動させるといった具合に、効率よく仕事を進めることができます」(横河ソリューションサービス 杉立 淳氏)

ただ、GRANDSIGHTで扱われるのはプラントの稼動状況やパラメータなどユーザ企業の「生命線」を握る情報ばかり。万が一にも外部に漏れることのないよう、マルチテナント環境の安全をどう確保するかは重要な課題だった。「インターネットに公開された環境では、今まで以上に外部からのアタックや侵入に関して気を使わなければなりません」(杉立氏)

同社の舘野 知司氏も「基盤部分のセキュリティはグーグルが確保していても、その上のネットワークアクセスを制御し、アプリケーションを守るのは自分たちの責任です。きちんとセキュリティ対策を打たなければならないと考えました」と述ベる。

選定理由

そこで横河ソリューションサービスは、クラウド基盤、特にGCPで動作実績のあるセキュリティソリューションを調査し、「Trend Micro Deep Security as a Service™(以下、DSaaS)」に行き着いた。「YOKOGAWAグループの他のIT部門にも話を聞いてみたところ『クラウドでの利用実績が豊富で、当社でも多く利用しています』という話だったため、安心して導入しました」(舘野氏)

単なるウイルス対策だけでなく、包括的なセキュリティ機能を備えていることも必須の条件だった。「オンプレミスならばともかく、ネットワーク的にオープンになっているクラウドを守るには、IDS/IPSやWAFといったセキュリティを確保する仕組みが不可欠だと考えています」と舘野氏。国内のサポート体制がしっかりしていることも選定の大きな理由だったという。

ソリューション

GRANDSIGHTではウイルス対策の他、IDS/IPS、WAF、改ざん検知、脆弱性対策というDSaaSの全ての機能が活用されている。共通基盤そのものを守ると同時に、「as a Service」としてGRANDSIGHTのユーザ企業にも提供され、利用企業が安全にシステム開発やコミュニケーションを行える環境を整えた。

インストール作業も円滑に進んだといい、「構築工数にも影響はなく、スムーズにインストールできました。そういう意味でも使いやすい製品だと感じています」と舘野氏は振り返る。


IIoT向け小型無線センサ「Sushi Sensor」と価値共創基盤「GRANSIGHT」

成果

外部からの不正アクセスをブロックするため、DSaaSはGRANDSIGHTの本番環境ではほぼ必須に近い形で利用されている。何らかのアラートが発生すると、まず横河ソリューションサービスが運用保守サービスで対応し、必要に応じてトレンドマイクロにエスカレーションする体制を整えている。

ただ、導入してしばらく経つが、「今のところ、特にアラートは発生していません。表に出てくることがないのはいい知らせで安心できます」と舘野氏は述べる。DSaaSによりセキュリティを実装することで、横河ソリューションサービスもユーザ企業も、複雑なことを考えずにイノベーションに向けた解析や開発、運用といった本来のビジネスに専念できる環境が実現できた。

今後の展望

横河ソリューションサービスは今後もGRANDSIGHTを拡張し、PaaSやSaaSといったレイヤでのサービスも展開する計画だ。崎田氏は「その中でも引き続きDSaaSを活用していく方針で、そこでも効果を発揮できるのではないかと期待しています」という。

YOKOGAWAグループはユーザ企業にとって単なるベンダーという位置付けを超え、ともに手を携えて歩むパートナーとして歩んでいく。「お客さまにYOKOGAWAを信頼していただけない限り、価値共創は実現できません。われわれもしっかりやっていきますし、そこに『寝ずの番』としてのDSaaSがあれば、われわれもお客さまも安心だと思います」と崎田氏は述ベている。

  • 記載内容は2018年6月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。