株式会社富士通ラーニングメディア

高いスケーラビリティを確保しつつ
利便性と安全性のバランスを確保

概要

お客さまの課題

クラウド上でも万全なセキュリティ対策を必要とした。また、多様な環境からの利用が想定され、セキュリティリスクの懸念があった

解決策と効果

システムの安全性を確保しつつ、高いスケーラビリティを得られ、サーバリソースの増減計画が容易になった。また、スタッフの作業効率も向上した

"セキュリティは、特に意識することなく守られていて当然というのが理想です。DSaaSはシステムに過負荷がかかることなく安全性を確保できています"

株式会社富士通ラーニングメディア
eラーニング事業部 部長
深谷 眞 氏

"不正プログラム対策に加え、脆弱性対策にも取り組んでいます。DSaaSのIPS/IDS機能は、各サーバに必要なパッチを仮想的に当てた状態にしてくれるので、容易に防御力が高められると考えています"

株式会社富士通ラーニングメディア
eラーニング事業部
西久保 健太 氏

導入の背景

株式会社富士通ラーニングメディア(以下、FLM)は、企業の人材育成について、コンサルティングから教育コースの提供、実施に至るまでをトータルに支援している。集合研修コース、eラーニングなど、1400の教育コースを取り揃え、近年は、タレントマネジメントの考え方を中心に、海外でも活躍するグローバルなリーダー人材の育成事業に力を入れている。

同社が2011年から提供しているSaaS型学習管理システム、KnowledgeC@fe(以下、ナレッジカフェ)は、eラーニングの研修基盤だ。「研修管理やeラーニング実施にとどまらず、コミュニケーション機能を充実させ、受講者同士が知見を共有し、楽しみながら学習に取り組めるのが特徴です」とeラーニングサービス事業部の深谷 眞氏は話す。

ユーザ企業でのコンテンツの作成・配信を支援する機能も充実しており、現在では100社以上の企業がナレッジカフェを利用している。

お客さまの課題

ナレッジカフェを支えるインフラ基盤の刷新にあたり、同社は基盤を富士通株式会社(以下、富士通)が提供するクラウドサービス FUJITSU Cloud Service K5(以下、K5)に移行した。

「企業が新入社員の研修をスタートする4月や、大規模な案件で多くのユーザが同時に集中して利用する時期もあります。変動に合わせてリソースを調整する作業は非常に煩雑ですし、ピーク時に合わせるとコストの面で非効率です。そこで、リソースの増減に柔軟に対応できるクラウドサービスへの移行を検討、スケーラビリティの高さに加えグループ企業である安心感から、K5への移行を決めました」と深谷氏は話す。
ナレッジカフェでは、ユーザ企業の個人情報や社外秘の情報を含む教育コンテンツなどを扱うケースも多いため、セキュリティ確保は常に必須の課題である。そのため、「クラウド上にコンテンツを移行するには万全のセキュリティ対策を取る必要がありました」とeラーニング事業部でシステムの開発運用を担当する西久保 健太氏は語る。

さらに、教育コースによっては、ファイルアップロードによるレポート提出を求められるものもある。「ユーザの学習する場所は一定ではなく、さまざまな環境からファイルをアップロードすることが予想されます。そのファイルに悪意のあるプログラムや、マルウエアなどが紛れ込む可能性はゼロとは言い切れず、セキュリティリスクを感じていました」と深谷氏も続ける。

選定理由

同社は、K5上でのセキュリティ対策として、Trend Micro Deep Security™ as a Service(以下、DSaaS)を選択した。その理由について西久保氏は、「DSaaSは、必要な時に必要なだけ購入できるライセンス体系のため、一定期間だけ利用したり、頻繁に増減するサーバの台数にスケーラブルに対応できる。また、管理サーバ構築も不要のため、スタートアップも早い。クラウドサービスの利点を損なわないソリューションだと考えました」と話す。
また、DSaaSはK5のオプションメニューとして提供されており、「信頼性のあるサービスだと感じました」と西久保氏は加える。
さらに、ファイルのアップロードに対応するため、リアルタイムスキャンが可能であることも必須要件の1つだった。

ソリューション

2016年9月にK5上への基盤移行を完了。現在は、ナレッジカフェのサービス基盤のうち、フロントエンド側のサーバすべてにDSaaSを適用している。
DSaaSは、不正プログラム対策に加え、システムの脆弱性保護に有効なIPS/IDS、システムの変更監視など、クラウド環境のサーバ保護に必要な機能をオールインワンで提供するサーバセキュリティサービス。管理サーバもクラウド上で提供されるため、管理サーバ構築やメンテナンスの手間が省ける。セットアップが容易に行えるため、迅速にスタートできることも特徴だ。
現在は、不正プログラム対策機能とIPS/IDS機能を利用。「DSaaSのIPS/IDS機能では、各サーバに必要なパッチを仮想的に当てた状態にしてくれます。OSやミドルウェアの正式パッチが適用されるまでの間のシステム保護に有効と考えています」(西久保氏)。

※ DSaaSでは、不正プログラム対策、IPS/IDS(侵入防御)、Webレピュテーション、ホスト型ファイアウォール、システム上の変更監視、セキュリティログ監視の6つの機能を提供しています。

K5を活用した、KnowledgeC@feのサービス基盤イメージ

導入効果

K5に移行した新ナレッジカフェは、利用者からレスポンスが良くなったと好評だ。
「操作中にレスポンスが悪くなると、学習意欲が萎えてしまうのです。現状は、快適な操作性で利用でき、かつ強固なセキュリティ対策を実現しています。利便性と安全性のバランスがうまく取れていると感じています」(西久保氏)。
「自社の教育基盤をナレッジカフェに移行するお客様は、社内システムからクラウド環境への移行になるため、セキュリティを心配される方も多く、DSaaSをセキュリティ対策の一つとして明示できることで、安心感を持っていただけています」(深谷氏)。
そして、当初の狙いどおり、必要な時期に応じたサーバリソースの増減計画の立案が容易になり、ライセンス購入の煩雑さから解放され、運用コスト削減とスタッフ作業の省力化を実感していると深谷氏は言葉を続けた。

今後の展望

ナレッジカフェは、グローバル展開を図るため、海外パートナーと提携し優良コンテンツを増やすと共に、現在4か国語、今後8か国語を追加し多言語展開を推し進め、海外の従業員及び在日外国人従業員向けに提供していく予定だ。海外展開に向けては、国内以上のセキュリティリスクが予想される。今後とも高まるセキュリティリスクへ向けて、「できる防衛は積極的に推進していきたい」と深谷氏は語った。

※ 記載内容は2016年11月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。