解析者: Mohammed Malubay   

 別名:

TrojanDownloader:JS/Nemucod.G!MSR(MICROSOFT);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 40,281 bytes
タイプ JS
メモリ常駐 はい
発見日 2020年8月13日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続, その他

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\{random string1}.bat → combines the two downloaded files to create %ProgramData%\{random string1}.exe

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\schtasks.exe" /Create /SC ONCE /TN {random string1} /TR "cmd /c \"start /min %ProgramData%\{random string1}.bat\"" /ST {time executed + 5 minutes}
  • If download fails:
    • %System%\schtasks.exe /Change /Disable /TN {random string1}
    • %System%\schtasks.exe /Delete /TN {random string1}

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://backup.justth{BLOCKED}.com/datacollectionservice.php3
  • http://a{BLOCKED}.c{BLOCKED}.com.pa/datacollectionservice.php3
  • http://chs.zarifb{BLOCKED}.com/datacollectionservice.php3

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\{random string1} → contains first 1000 bytes of downloaded file
  • %ProgramData%\{random string2} → contains the rest of the downloaded file
  • %ProgramData%\{random string1}.exe → detected as Backdoor.Win32.QAKBOT.SMF1

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

その他

以下のスケジュールされたタスクを追加します:

  • Task Name: {random string1}
    • Task Run: "cmd /c "start /min %ProgramData%\{random string1}.bat""
    • Task Schedule: {time executed + 5 minutes}

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\{ランダムな文字列1}.bat →ダウンロードされた2つのファイルを結合して%ProgramData%\{ランダムな文字列1}.exeの作成

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\schtasks.exe" /Create /SC ONCE /TN {ランダムな文字列1} /TR "cmd /c \"start /min %ProgramData%\{ランダムな文字列1}.bat\"" /ST {実行された時間 + 5分}
  • ダウンロードに失敗した場合:
    • %System%\schtasks.exe /Change /Disable /TN {ランダムな文字列1}
    • %System%\schtasks.exe /Delete /TN {ランダムな文字列1}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\{ランダムな文字列1} → ダウンロードされたファイルの最初の1000 bytes分を含む
  • %ProgramData%\{ランダムな文字列2} → ダウンロードされたファイルの残りを含む
  • %ProgramData%\{ランダムな文字列1}.exe → 「Backdoor.Win32.QAKBOT.SMF1」として検出

その他

以下のスケジュールされたタスクを追加します:

  • タスク名: {ランダムな文字列1}
    • 実行するタスク: "cmd /c "start /min %ProgramData%\{ランダムな文字列1}.bat""
    • スケジュールされるタスク: {実行された時間 + 5分}

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 16.162.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年8月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.163.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年8月14日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

  • Downloader.JS.TRX.XXJSE9EFF014

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %ProgramData%\{random string1}
  • %ProgramData%\{random string1}.bat
  • %ProgramData%\{random string1}.exe
  • %ProgramData%\{random string2}

手順 6

スケジュールされたタスクを削除する

タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。

  • {random string1} - "cmd /c "start /min %ProgramData%\{random string1}.bat""

Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:

  1. [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
  2. 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
  3. 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
  4. [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
  5. 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。

Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:

  1. Windowsタスクスケジューラを開きます。
    • Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
    • Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
  2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
  3. 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
  4. 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
  5. 文字列が一致するタスクを削除します。

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.JS.QAKBOT.YQLGA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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