Ransom.MSIL.BLACKHOLE.A
MSIL/Kryptik.CZDW!tr (Fortinet), Trojan.MSIL.Inject (Ikarus)
Windows


マルウェアタイプ:
身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
破壊活動の有無:
なし
暗号化:

感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
特定のファイル拡張子を持つファイルを暗号化します。 特定のフォルダ内のファイルを暗号化します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- "{path}"
プロセスの終了
マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。
- SystemSettings
- SecurityHealthSystray
- ApplicationFrameHost
- msconfig
- cmd
- conhost
- regedit
- powershell
- powershell_ise
- CheatEngine
- MpCmdRun
- MpDlpCmd
- NisSrv
- ConfigSecurityPolicy
- MsMpEng
- mmc
- Taskmgr
- ProcessHacker
- Fiddler
- control
- FileHistory
- OptionalFeatures
- cleanmgr
- SystemPropiertiesRemote
- dllhost
- UserAccountControlSetting
- recdisk
- sdclt
- services
- RecoveryDrive
- rstrui
- SystemPropertiesProtection
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- Accesses https://www.{BLOCKED}hdmmmfurhsg.com
- if it can access the url:
- It terminates and deletes itself
- If it cant access the url:
- It will create the following folder:
- %Desktop%\Keys
- It will drop the following file:
- %Desktop%\Keys\{Random characters}.txt.Keyr -> encrypted local copy of the key
- It will Modify MBR to show the following when the timer on the ransom window runs out or if the machine is restarted:

ランサムウェアの不正活動
以下の拡張子を持つファイルを暗号化します:$$ DATA $$
- .exe
- .doc
- .docx
- .xls
- .xlsx
- .bin
- .hta
- .txt
- .jpg
- .png
- .xml
- .php
- .sql
- .csv
- .mdb
- and 8,630 other file extensions
マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。
- A:\
- B:\
- C:\
- D:\
- E:\
- F:\
- G:\
- H:\
- I:\
- J:\
- K:\
- L:\
- M:\
- N:\
- O:\
- P:\
- Q:\
- R:\
- S:\
- T:\
- U:\
- W:\
- X:\
- Y:\
- Z:\
- C:\Users\{Username}\Downloads\
- C:\Users\{Username}\Documents\
- C:\Users\{Username}\Pictures\
- C:\Users\{Username}\Music\
- C:\Users\{Username}\3D Objects\
- C:\Users\{Username}\Videos\
- C:\Users\{Username}\OneDrive\
- C:\Users\{Username}\Network\
- %Desktop%
(註:%Desktop%フォルダは、現在ログオンしているユーザのデスクトップです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。)
マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。
- .BlckH
対応方法
手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
「Ransom.MSIL.BLACKHOLE.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.MSIL.BLACKHOLE.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 8
暗号化されたファイルをバックアップから復元します。
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