ELF_BASHLITE.A
Linux, UNIX

マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、2014年9月に発生したオープンソースプログラム「bash」に存在する脆弱性を利用したエクスプロイトによる攻撃に関連しています。マルウェアは、不正リモートユーザによって作成されるコマンドの実行により感染コンピュータのセキュリティを侵害する機能を備えています。この攻撃において、マルウェアは、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃の実行、およびログイン認証情報を収集するため、ブルートフォースによるログインの実行に利用されます。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされコンピュータに侵入します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.66.76/nginx
マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- UDP - Perform UDP flooding
- TCP - Perform TCP flooding
- LOLNOGTFO - terminate botnet
- KILLATTK - terminate attack thread
- JUNK - Perform Junk Flooding
- HOLD - Pause or delay attack for specified duration
- GETLOCALIP - Get Local IP address
- PING
- SCANNER
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.150.154:5
その他
マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。
- UDP - UDPフラッドの実行
- TCP - TCPフラッドの実行
- LOLNOGTFO - ボットネットの停止
- KILLATTK - 攻撃のスレッドを停止
- JUNK - JUNKコマンドによるフラッドの実行
- HOLD - 特定時間攻撃を中断または遅延
- GETLOCALIP - ローカルIPアドレスの取得
- PING
- SCANNER
マルウェアは、以下のユーザ名やパスワードのリストを用いて、ブルートフォースによるログインを試みます。
- root
- user
- login
- guest
- toor
- admin
- user
- guest
- login
- changeme
- 1234
- 12345
- 123456
- default
- pass
- password
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- CPU情報 (/proc/cpuinfo)
- ネットワーク情報 (/proc/net/route)
"SCANNER"コマンドがオンの場合、マルウェアは、以下を実行します。
- /bin/busybox;echo -e ‘gayfgt’\r\n
対応方法
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ELF_BASHLITE.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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