Backdoor.Win32.COBEACON.OSLJAI
Gen:Variant.Bulz.1217(BITDEFENDER); BScope.Trojan.Swrort (VBA32)
Windows

マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- cmd.exe /c set KCBDaOagLE=6566 & reg add HKCU\SOFTWARE\mfSHHuXxjQrzxcR /v plTQxPKiomXOVqV /t REG_DWORD /d 5868 & exit
他のシステム変更
マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\mfSHHuXxjQrzxcR
plTQxPKiomXOVqV = 5868
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Manage Files (Create, Delete, Modify, List files in Directory, Copy Files, Move Files)
- Manage Directory (Create, Set path)
- Read/Modify file time
- Manage Services (Create, Delete, Start)
- Impersonate Tokens
- Open Processes and obtain process information
- Inject Code to Processes
- Adjust permissions in process
- Connect to a named pipe
- Retrieve IP Address mapping table
- Create, Terminate, and List Running Processes
- List Drive Information
- Enumerate Registry Data
- Executes arbitrary code
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.194.115/pixel.gif
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- User Name
- Computer Name
- Host Name
- Local IP Address
- OS Version and Architecture
- Current Process ID
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- It connects to the following URL to download an encrypted DLL component which it will load in its memory:
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.194.115/E4lw
- It adds the following environment variable and value:
- KCBDaOagLE= 6566
対応方法
手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
- Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF038
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\mfSHHuXxjQrzxcR
- plTQxPKiomXOVqV = 5868
- plTQxPKiomXOVqV = 5868
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.Win32.COBEACON.OSLJAI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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