マクロ型(マクロウィルス)

マイクロソフト社の Office製品(Word、Excel、PowerPoint、Access)のマクロ機能を利用して感染を広げるタイプのウイルス。

Office製品はユーザが多く警戒心も薄いため一時は猛威を振るった。しかしOffice2000以降、セキュリティ機能が強化されたことによりマクロウイルスが活動してしまう危険性が低下。現在では新種の登場はほとんどない。

被害は種類によってさまざま。たとえば「W97_MELISSA」(メリッサ)は、感染するとOutlookのアドレス帳に登録されている宛先にウイルスを送信するという活動を実行し、一瞬のうちに多大な被害を及ぼす。「X97M_LAROUX」(ラルー)は対照的に、目立った活動をせずじわじわと感染を広げていく。感染を広げていくだけでとくに大きな被害をもたらさないため、感染に気づかず広く蔓延してしまうことになる。 ※トレンドマイクロでは、このタイプのウイルスを、ワードマクロの場合接頭語 "W97M" "W2KM"、エクセルマクロの場合接頭語 "X97M" "X2KM"として表している。