感染力

「感染力」とは、マルウェア(不正プログラムやワームなど)が他のコンピュータに感染する能力の指標のことで、感染スピードや感染方法の複雑性などで定義され、以下のように「高」・「中」・「低」に分類される。

高:
複合型の脅威:Eメールや、ピアツーピア(P2P)、インスタントメッセンジャ(IM)、ネットワーク共有など、複数の経路を介した感染活動、大量スパムメールを利用した感染活動、ネットワーク共有を介した感染活動、感染経路の種類に関わらず2種類以上の感染方法を組み合わせた感染活動。
中:
Eメールの利用を利用した感染活動、サードパーティまたはメディアを介した感染活動、「Internet Relay Chat(IRC)」やIM、P2P上での感染活動、ユーザの介在を必要とする感染活動、Webサイトからのダウンロードを介した感染活動
低:
特にネットワーク上を介在しない感染活動、手動での配布を必要とする感染活動。
事例:
2008年に確認された「DOWNAD」は、高い感染力を保持することで知られており、複数の感染方法を駆使して感染活動を行い、自身がアクセスする無数のURLを生成する機能を備えている点でも知られている。