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パスワードマネージャーにダークウェブモニタリング機能を搭載
2020年7月16日
トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証一部:4704、以下、トレンドマイクロ)は、1つのマスターパスワードで複数のWebサイトやアプリのアカウント情報(ID、パスワード)を管理できる「パスワードマネージャー」に、インターネット上への利用者のパスワードやクレジットカード番号などの個人情報流出を監視する「ダークウェブモニタリング機能※1」を追加した新バージョンを、2020年7月16日より提供開始します。
※1 本機能は、Android版/iOS版で利用できます。
サイバー犯罪者は、Webサイトへのサイバー攻撃やフィッシング詐欺で取得した個人情報を、インターネット上で売買することがあります。トレンドマイクロが2020年に発表した調査では、Webサイトのアカウント情報が3米ドル、日本で発行されたクレジットカード番号が15米ドルで売買されていることを確認しています※2。Webサイトのアカウント情報やクレジットカード番号などの個人情報が不正に取得されると、その情報はインターネットに流出し、利用者は複数のサイバー犯罪者により金銭的な被害にあうことがあります。
※2 トレンドマイクロ「Shifts in Underground Markets」
パスワードマネージャーには、従来から、登録した複数のWebサイトのアカウント情報(ID、パスワード)において、パスワードの文字数や使われる種類(大文字、小文字、数字、記号)をもとにパスワードの強さを判定する機能を搭載しています。
今回新たに搭載したダークウェブモニタリング機能を用いることで、登録しているパスワードがインターネット上※3に流出しているか否かを監視します。また、利用者のメールアドレス、クレジットカード番号、銀行口座番号、運転免許証番号、パスポート番号を監視項目として設定することで、利用者が登録した監視項目がインターネットへ流出したことを検知すると、監視項目と併せて流出した氏名、住所、電話番号、パスワードなどの情報を利用者に通知します。
パスワードのインターネット上への流出を監視することにより、利用者はより強固で安全性が高いパスワードを設定し、不正ログインへの対策を講じることができます。また、クレジットカード番号などの個人情報が流出したことを確認した場合、クレジットカード会社へ連絡する等の対応を実施できます。
※3 一般的なWeb検索エンジンで表示されるサーフェイスウェブ、非合法に取得したと思われる情報を交換・売買するアンダーグラウンドマーケット、匿名性保持や追跡回避の技術が使用されており、専用ソフトを使用しないとアクセスできないダークウェブを含みます。
ダークウェブモニタリングの主な機能
◆パスワードの流出監視
パスワードマネージャーに登録しているパスワード(例:Password123)がインターネット上に流出しているか否かを確認できます。自分、もしくは他人が該当のパスワード(例:Password123)をインターネット上に流出したことがある場合、利用者に通知し、強固なパスワードへ変更を促します。
◆登録した個人情報の流出監視
利用者のメールアドレス、クレジットカード番号、銀行口座番号、運転免許証番号、パスポート番号を監視項目として設定することで、利用者が登録した監視項目がインターネットへ流出したことを検知すると、監視項目と併せて流出した氏名、住所、電話番号、パスワードなどの情報を利用者に通知します。例えば、インターネット上に、メールアドレス、氏名、パスワードがセットで流出している場合、メールアドレスを監視項目に設定することで、メールアドレスに加えて、関連する氏名やパスワードが流出していることを利用者に通知します。インターネットに流出したメールアドレスとパスワードが特定のWebサイトへのログイン情報と判断した場合、該当Webサイトのサイト名をあわせて利用者に通知します※4。
※4 該当のWebサイトからの情報流出、もしくは該当のWebサイトを模倣したフィッシング詐欺により情報を窃取されたことを確認した場合、そのWebサイト名を利用者へ通知します。
図1: パスワード流出の警告画面
図2: 個人情報流出の通知画面
その他のパスワードマネージャーの主な機能
◆ID・パスワードの管理機能
WebサイトやアプリのIDとパスワードを記録し、クラウド上に保管します。マスターパスワードを入力するだけで、複数のWebサイトで設定した異なるパスワードを入力せずに保管しているアカウント情報を利用して自動でログインできます。クラウド上のID・パスワードは暗号化した状態で保管されており、パソコンやスマホでID・パスワードを使用する際の通信も暗号化しています。
◆パスワード生成機能
利用者は、パスワードの文字数や、パスワードに使用する文字列をアルファベットの大文字・小文字、数字、記号の中から選択して、パスワードを自動生成することで強固で安全なパスワードを設定できます。今回新たに、スマホ向けのアプリでは、パスワード生成機能をアプリ内ブラウザから利用できる機能※5を搭載しました。
※5 本機能は、Android版/iOS版で利用できます。
◆パスワードチェッカー
パスワードの文字数や使われる種類(大文字、小文字、数字、記号)をもとにパスワードの強さを判定します。パスワードの強度が弱い場合には、利用者へ警告し強固なパスワードへ変更を促します。また、パスワードマネージャーに登録されているパスワードが同じものを使い回している場合も同様に、利用者へ警告し強固なパスワードへ変更を促します。
価格について
製品名 | 販売価格(税込)※6 |
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パスワードマネージャー 月額版 | 275円 |
パスワードマネージャー ダウンロード 1年版 | 2,750円 |
パスワードマネージャー ダウンロード 2年版 | 4,840円 |
パスワードマネージャー ダウンロード 3年版 | 6,380円 |
※6 記載金額はトレンドマイクロ・オンラインショップの販売価格です。