能登半島地震ボランティア2025年11月(66回トレンドマイクロ スマイルプロジェクト)

2025年11月24日(月)から26日(水)までの3日間、能登半島地震・豪雨災害支援活動として、社員9名で能登半島を訪れました。復興支援ツアーに参加しての学習、側溝の泥出し作業、石川県警様と共催のサギ被害防止講座での製品導入支援が活動の主な内容でした。スマイルプロジェクト第66回メンバー川西が報告いたします。

■1日目(11/24月・休)珠洲市 見附島見学

初日、能登半島北部に位置するのと里山空港(東京から60min)からの現地入り組と、金沢駅から車で移動しての現地入り組の二組に分かれ、まずは、珠洲市 見附島を目指します。
私は、金沢駅からの車移動でした。4時間ほどの道のりです。数年前に友人と能登一周の旅をしたときにも感じましたが、地図を眺めて何となく想像していたより能登半島は結構大きいです。
元々、山がちで起伏のある地形のため、一車線で曲がりくねった道の上り下りが多い事に加え、地震とそれにつづいた豪雨の結果、道の損壊、その修理のための工事規制、復興工事関連の大型車の通行の増加が発生し、以前より更に、見附島は遠い。
頻繁に交通規制に引っ掛かりつつ、道を間違えつつ、富山湾を垣間見たり、道沿いに延々と展開される紅葉見頃の山々を眺める事が出来たのは幸運でした。
見附島を望む宝立町、鵜飼地区では、被災後、復興支援ツアーを主催する団体「リブート珠洲」を立ち上げた篠原さんに、2時間ほど町の各所を案内いただきながら、被災当時の状況や避難所での生活、現在の状況について教えていただきました。
能登半島の富山湾側である、内浦側では地震の影響により地盤の沈下が発生している状況ですが、鵜飼地区ではそれに加え、津波や、家屋倒壊、火災なども発生したとの事でした。
現在でも、多くの電柱が斜めのままであり、あちらこちらに段差や破損が残り、橋は通行禁止だったりと町の各所に影響が残っている状況でした。
話は前後してしまいますが、「リブート珠洲」の篠原さんや、次の日にお世話になった「災害NGO結」の前原さんに共通し、被災と、それからの暮らしと復興のための経験は、南海トラフなど必ず起こる次の災害時に絶対に役に立つ。なので学びとして伝えたい。という篤い信念をお持ちでした。
災害の情報は、ニュースから流れてくる以外のものはなかなか得る機会がないのですが、今回、直接経験された方の話を聞けた事はありがたく、今後起こり得る災害から自らや周りの身を守るにはどうしたものか…と自分事として考える事が出来ました。

珠洲市 見附島は、良くニュースでも放映されたため、ご存じの方も多いと思います。
本当に船のように見えるカッコいい島でしたが、地震の影響により崩壊が進み依然よりだいぶサイズダウン、以前は砂浜があり、引き潮の際には歩いて島まで渡れたのですが、地震の影響による地盤沈下のため、以前遊んだ砂浜は完全に消失、海になっていました。

トイレ設備やその掃除についての話が興味深かったです。
冬になると寒くて、ツアーの予約は減るそうです。ご興味のある方は参加されることを検討されてはいかがでしょうか。

宿泊地は、元々トレンドマイクロで一緒に働いていた水上さんが経営されている宿にお世話になりました。築140年の古民家という事で、とにかく大きく、どっしりした構えで、海が目の前でした。
舟屋もあり、きっと昔は家を出て、40秒で支度して海に出れたんだろうな、と想像しました。

■2日目(11/25火) 輪島、千枚田のそば

二日目、半島の反対側、外浦側に移動。「災害NGO結」の輪島にあるベースにお邪魔し、今までに実施されてきた活動や現状、今後の展望について教えていただいたのち、一緒に千枚田そばの土地にてお手伝いをさせていただきました。
地震の影響により、地盤沈下した内浦側と異なり、外浦側は4メートルほど土地が隆起したとのことで、確かに以前訪れた際には海だったはずの場所に地面が表れていました。
元々は、山がそのまま海に落ち込んでいるような地形で、その斜面を切り開き有名な千枚田があり、海沿いに道が走っていましたが、土砂崩れの影響で道は各所で寸断され、新たな道をかつては海だった土地に建設していました。
現在、車で走っているかつては海の底だった新道のはるか上部に、過去に通ったはずの斜面沿いの道が各所で荒く崩れつつ平行に続いているのは、不思議な感覚でした。
作業を行った土地も、斜面を切り開いた箇所にありました。海に向かって開けており、沖合いに小さな小島達(七ツ島)を望む事ができる眺めのいい場所です。
以前は二棟ほど建物があったものの、地震や大雨の影響により使えなくなり撤去。区画の端で山から海に流れ落ちていた小さな流れが土砂崩れを起こしたために、現在、土地の奥に2メートルほどの土砂の壁ができている状態でした。
土砂により、土地をぐるっと囲むようにあった、排水のための側溝が埋まり、区画全体から水が捌けない状態になっている、との事で、埋まってしまった側溝から土砂を掻き出し、水が流れるようにし、土地の水捌けが行われるようにする事が作業の目的でした。
当初、「そもそも側溝はどこにあるのか?」というほど、完全に土砂に埋もれた状態でしたが、夕方までには無事、土砂は掻き出され、側溝に正しく水が流れる状態にまで持ってゆくことができました。

ベースにて、地域の方々が地元の野菜などを使い、昼食を用意してくれていました。
寒い中、温かい食事はとてもおいしく、ありがたかったです。改めて、ありがとうございました!

■3日目(11/26水) 能登町、ふじなみ第1団地 集会場

三日目、最終日は石川県警様と共に開催の「サギ被害防止講座」にて詐欺バスターの導入支援を行わせていただきました。
高台にある避難所の集会場に集合、サギ被害の事例や防止策について、石川県警様から地元の方々へのわかりやすい説明があった後、希望される方に詐欺バスター(詐欺対策アプリ)の説明や、導入のお手伝いを行わせていただきました。
小雨が降る中、多くの方が参加されており、サギ被害が本当に身近な話になってしまっているのだな、という印象を受けました。事例の共有や防止策の利用により、サギ被害にあってしまう人がいなくなる事を強く願います。

珠洲署のキャラクター、人気者の「ほ~す君」も参加していました。最近、リニューアル(?)されたとのことで、フカフカしていました。
「サギ被害防止講座」の後、輪島を経由し、全員で里山空港から羽田に戻り、第66回 SMILE PROJECTは無事に終了しました。

最後に

三日間という短い間のみの滞在ではありましたが、国や県などが行う、道路などのインフラの大規模な整備、修繕はまだ手がかかりそうな印象を受けました。そして、今回お手伝いさせていただいたような小規模の作業も、まだ多く存在し、引き続き、個人やボランティアの力で対応してゆく必要があるな、と感じました。今回のような機会をまた得る事ができるのであれば参加し、参加が難しいのであれば、能登の製品を買う、などの微力ながらの協力して行ければと考えています。

活動年月日:2025年11月24日(月)~26日(水)