第57回SMILE PROJECTレポート

「また帰ってきてね、来てくれるだけでいいんだよ。」
スマイルプロジェクトでお世話になったみなさんに必ずかけられる言葉です。

私は気仙沼でのスマイルプロジェクト参加は今回で4度目となります。
街の景色がものすごい速さで変わってゆくことに目を奪われがちになりますが、被災され、苦労を乗り越え、新たなスタートを切った気仙沼のみなさんの強さ、優しさも大きく変化していると感じました。震災後にお聞きした語り部さんのお話は、どうしても辛さや悲しさを感じてしまうものでしたが、何度か訪問し改めてお話を聞くたびに、彼らに変化が起こっていることに気づかされました。語り部の内容はほぼ同じものなので、私自身の受け止め方が変わったのかなとも思いましたが、そうではありませんでした。
「伝え続けたい」という気持ちから伝わる力強いメッセージ、「自分たちは復興している、成長している」という気持ちから伝わる漲る自信、「多くの人が助けてくれた」という感謝の気持ちから伝わるホスピタリティ精神、このような被災者のみなさんの変化が何度聞いても、私に新たな気づきを与えてくれ、成長させてくれる原因だったのです。

しかしながら、ここ10年間に作られた震災遺構や伝承館に対する住民の方々の反対意見、賛成意見はまだまだ一つにはならず、これからもあの震災に向き合いながら生きてゆかなければならないことも事実としてあるようです。

「また帰ってきてね、来てくれるだけでいいんだよ。」
「ありがとうございました。また来ます!」
この約束はずっと守ります、そしてお互いに成長できることを願っています。

今回、第54回スマイルプロジェクトメンバーが気仙沼大島「明海荘」の宴会場を改装して作り上げた、リモートワーク用施設で実際にリモートワークを体験してきました。被災され、復興途中で起こったコロナ禍により再びダメージを受けた観光業、今回参加した12名のメンバーは明海荘ご主人の村上さん、気仙沼観光協会の熊谷さんに、いま気仙沼が置かれている状況をお聞きし、気仙沼にまた多くの人が訪れるためのアイディアを2日間に渡りディスカッションし考えました。

観光業に関しては素人集団のため、なかなか画期的な提案は行えませんでしたが、気仙沼大島のみなさんは、そんなことは全く気に留めず、美味しい海の幸を振舞ってくださり、一緒に食べ、一緒に飲み、一緒に語り、一緒に笑い、心の底から我々の訪問を仲間として歓迎してくれました。

ここでもまた「また帰ってきてね、来てくれるだけでいいんだよ。」を感じることができました。

人事総務本部 EX推進部 遠矢龍太
 

【活動日程】
1日目
-米沢商会 米沢祐一さん(語り部)
-すがとよ酒店 菅原文子さん(語り部)

2日目
-ヤマヨ水産 小松武さん(語り部)
-セキュリティ教室(気仙沼図書館)
-気仙沼市復興祈念公園見学

3日目
-気仙沼大島(明海荘)での滞在型リモートワーク体験
-南三陸伝承館見学
-旅館明海荘 村上敬士さん(語り部)
-気仙沼市観光協会 熊谷俊輔さん(語り部)

4日目
-気仙沼大島(明海荘)での滞在型リモートワーク体験

5日目
-桜の植樹(特定非営利活動法人 桜ライン311)*2,000本目の記念の桜を植樹しました。

活動年月日:2022年11月12日(土)~16日(水)