第19回SMILE PROJECTレポート

10月10日~12日の二泊三日、第19回スマイルプロジェクトとして宮城県気仙沼市に行ってまいりました。今回は過去に気仙沼に入ってボランティアをしたことがある経験者のみからメンバーを募集し、合計9名のメンバーで参りました。今回は、あえて経験者のみのメンバーにていつもとは違う活動内容を行ってまいりました。

10月10日(金)
東京から移動し、今回は気仙沼図書館さんのご紹介で唐桑中学校に赴き、94名の中学1年生・2年生に対して「職業経験を紹介する会」を行ってまいりました。以前少人数の高校生に行って好評だったので今度は中学でと言うことでしたが、94名の中学生、それもシャイな子ばかりであまり反応をしてくれない!無反応な子供達の前でIT企業で働く意義を語るのは大変でしたが、少人数のグループに分けれてのディスカッションが始まると手ごたえもあり、被災地での将来に不安を抱えた子供達に、何かしらの希望のようなものを感じさせてあげられたかな?と感じました。

10月11日(土)
この日は東日本大震災から3年と7ヶ月の月命日のため、宮城県警とボランティアメンバーが一緒になって行方不明者の遺骨を探すという集中捜索活動に参加させていただきました。合計100名ほどの人数での捜索により、当日は8個の骨が見つかりました(動物やお墓からの骨の可能性もあり)。現在もまだ気仙沼市内には226名の行方不明者がいることのこと、形のあるものの発見を望む遺族の方々の気持ちを考えながら、気の遠くなるような作業を行うことにより、震災から3年半以上がたった被災地にて思いを馳せました。

10月12日(日)
三日目の作業は「海べの森を作ろう会」の植樹活動に参加させていただきました。当日は元防衛大臣でもあり気仙沼出身の小野寺議員も参加され、様々な企業ボランティア、個人ボランティアの方々と情報交換をしながら、植樹を行いました。震災の際に木につかまって助かった人々の話などもあり、植樹の重要性を感じながら活動を行いました。植樹活動後は、南三陸町の防災庁舎、石巻市の大川小学校、女川町の七十七銀行などを見学し、仙台から東京へと戻りました。

今回の活動は特に東日本大震災による被害の復興に直接的に繋がる活動を多く行いました。様々な活動を通じて、あぁ、復興はまだまだ遠いな、と思うことも多いですが、人の力が結集すると、永遠に続くかと思われた作業も少しずつ着実に進んでいるんだなぁ、と手ごたえを感じることも多々あります。震災直後から長期的に支援していく、自分たちの目で見守り続ける、出会った人々に寄り添い続けると決めたあの時の気持ちを新たに、今後もトレンドマイクロはスマイルプロジェクトを続けて参りたいと思います。

今年はあと一回、第20回目のスマイルプロジェクトで気仙沼にお邪魔する予定です。

活動年月日:2014年10月10日(金)~12日(日)