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- 第13回SMILE PROJECTレポート
こんにちは。 第13回「スマイルプロジェクト」メンバーの渋谷です。 6/7~9に2泊3日で宮城県気仙沼市、気仙沼大島に6名で行ってきました。
今回は大きく2つ「気仙沼大島で牡蠣の養殖場で作業のお手伝い」と「花いっぱいプロジェクトに参加し花の種まき」をお手伝いさせて頂きました。
■参加して学んだことは… 参加する前は、お恥ずかしながら「震災から2年以上経っていて、今更なのかな…」と少し考えていました。情けなく、猛省の限りです。未曾有の大災害と言われた東日本大震災が1年や2年で復興するはずがありません。海沿いの土地は、瓦礫こそもうほとんど見られなかったものの、かなりの土地が更地のままです。以前からこんな土地だったのかなと錯覚してしまうほどでした。海沿いの土地は嵩上げして津波に備えるのか、津波が来たとき波をよける防潮堤を作るのか、、決めることは限りなくあるが、いろいろな行政が絡んでいる為なかなか進まなくもどかしいのが現状だそうです。 今回津波が来たのがたまたま東北だっただけで、東北の方は何一つ悪いことをしていないのに、生活や仕事を制限されたままの方がまだまだ大勢いらっしゃることに、気持ちのやり場がなかったです。同じ日本に住む国民だと自分を戒めました。気仙沼の方と話してお伺いしたことのひとつに、「まだまだ復興が進んでいないことを、持ち帰ってたくさんの人に話伝えてほしい」ということがありました。私は大阪に住んでいますが、震災のニュースや番組は、特集が組まれない限りほとんど流れなくなりました。限りなく微力ですが、私が体験させていただいたことを周りの人に伝え続けたいと思います。
■ボランティアとは… 気仙沼の方とお話ししていて、震災から2年以上がたち今一番必要としていることは、資金でも物資でもなく「寄り添う気持ち」と伺いました。そして、「何かお役に立ちたい!」と意気込んでいた私に「たいそうなことをしなくていいの。遊びに来るつもりで来て。義務感正義感だけだと続かない。楽しくやろうよ。」長い目で復興していくということはそういうことなのかなと肌で感じました。被災地に伺って、目で見たことの何倍も心や体への影響は甚大なものだと思いました。今復興は第2フェーズに入ったという事を何度か聞きました。土地の復興から、住んでいる方の「心のケア」 。ボランティアという定義は凄く難しいですが、そばでお話を聞く事だけでもお役に立てるのかなと思いました。
お手伝いさせて頂いたことを書かせて頂きたいと思います。
■牡蠣の養殖場でのお手伝い: 沿岸部はご自宅が流されてしまった方が高台の方に移住されたり、仮設住宅に移られる方で、人手が少なくなってしまったそうです。けれど牡蠣やホタテは待った無しに育っていく。そして特産の海産物を育てることがまさに復興である、そんな中でお伺いしました。津波で養殖場が流されてしまい、修復された作業所での作業でしたが、トイレなど作業所以外の場所はまだまだ津波の爪痕が残っており胸が痛かったです。 作業内容は、養殖途中の牡蠣を一旦水揚げし、牡蠣の周りに付着した藻やムール貝等を取り除き、再度海に沈めるためのテグスに通すという作業です。牡蠣って、食べられるようになるまでに何度か水揚げするってご存知でしたか?私は牡蠣がとても大好きですが、全く知りませんでした。牡蠣の周りにいろいろ付着すると、重たくなってイカダが沈んでくるそうです。余談ですが、好きな食べ物のルーツを知れるのはとても幸せでした。今後はそんなことも噛み締めて牡蠣を味わいたいと思います! テグスに通した牡蠣を海に沈めるため、ボートに乗って海へ。牡蠣の養殖のイカダに近付くと、何やらかもめが尋常ではない泣き声で鳴き、怒っているみたいです。実は、イカダの上にたくさんのかもめの巣が!孵った雛もたくさんいてとても可愛いかったです。カモメの巣が増えるとイカダが重くなっちゃうのですが、「取り除くなんて、可哀そうで出来なくて…」と仰っていた養殖場の武先生がとても印象的でした。 お昼にお心遣いで作って下さった「牡蠣汁」がとってもとっても美味しかったです!
※6月初旬の生牡蠣の放射性物質濃度測定検査では『不検出』だったそうです!嬉しいです!
■3日目の花いっぱいプロジェクト: この日は津波で流され更地になってしまった海沿いの土地にコスモスの種をたくさん蒔きました。日本中から来られているボランティアの方と地元の方が楽しく一緒に作業されていました。午後も柚子農家のゆきさん宅でコスモスの種をまき、お庭の草むしりをしました。ゆきさんのお宅はとても立派なお宅ですが、写真を見せて頂くと震災後は家の中がめちゃくちゃになっていて、どれだけの悲しみを乗り越えここまで来られたのかと思うと想像を絶します。それなのにゆきさんはとても明るく振舞われていて、人としての強さを学びました。ゆきさんが仰っていた「全員意味があってこの世に生を受けたんだ。命を大事にすること」を噛み締めました。 種をまいた場所は、どちらも海が見渡せる緩やかな坂でとても気持ちのいい場所でした。秋には満開のコスモスで咲き乱れるそうです。そのコスモスを見にまた大島に来たいと思います。
■最後に 文章力が無く、まとまりの無い文面でごめんなさい。繰り返しになってしまいますが、
・被災した地が復興するにはまだまだ時間がかかること。
・自分の身に起きていたかもしれないことであり、日本人の1人として復興しきるまで自分にできることをして行くこと。
・ボランティアを『する気』で参加させていただきましたが、人として『学ばせて頂くこと』 の方が多かったこと。
スマイルプロジェクトに参加させていただいて、この3つを学びました。自分ごととして取り組んで行きたいと思いました。
このような機会を与えてくださった会社に心から感謝です!ありがとう御座いました!
活動年月日 2013年6月7日(金)~9日(日)