トレンドマイクロ、インターポールの捜査に協力

2022年12月13日

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)は、国際刑事警察機構(インターポール)に対して、スレットインテリジェンスを提供することで、捜査に協力したことをお知らせします。

2022年7月から、インターポールはアフリカ大陸においてサイバー犯罪グループが用いるインフラを停止させる作戦「The Africa Cyber Surge Operation」を実施し、民間企業に協力を要請しました。トレンドマイクロは、この作戦への参加要請に応え、トレンドマイクロが保有するスレットインテリジェンスを提供しました。

インターポールの公式発表はこちらをご覧下さい。

トレンドマイクロは、長年にわたりインターポールを含む法執行機関に対してスレットインテリジェンスを提供してきました。サイバー犯罪グループが用いる攻撃手法やインフラに関する情報を提供することにより、捜査に貢献してきました。今回のインターポールへの協力では、アフリカにおいて、Emotet(エモテット)やTrickbot(トリックボット)といった悪名高いマルウェアに関連している2,000を超える悪質なサーバ(IPアドレス)を観測しました。

「The Africa Cyber Surge Operation」に対するトレンドマイクロの主な貢献は以下の通りです。
● サイバー犯罪(マルウェア、詐欺、フィッシング等)で用いられた6,000以上のサーバの情報を提供(Emotet、Trickbotに関連する2,000以上のサーバを含む)
● 約84,000件検出された恐喝詐欺に関する情報を提供
● 無料のオンラインスキャンツールを提供し、ユーザがシステムにマルウェアやその他の脅威がないか評価することをサポート

インターポールのDirector Cybercrime Directorate、Craig Jonesは次のように述べています。
『「The Africa Cyber Surge Operation」は、27カ国の捜査員が集まり、インターポールの民間パートナーから提供された実用的なインテリジェンスに基づいて約4カ月間行われました。提供されたインテリジェンスは、インターポールのプラットフォーム、ツール、チャネルを活用した協調的な法執行活動を通じて、サイバー犯罪を調査、抑止するために用いられました。この作戦では、アフリカのサイバー犯罪グループと侵害されたネットワークインフラの両方に焦点を当て、加盟国が1,000以上の悪質なIPアドレス、ダークウェブマーケットなどを特定しています。提供されたインテリジェンスによって、インターポール、アフリカ警察協力機構(アフリポール)、加盟国間の協力が強化され、安全な世界を実現するための警察の連携に役立ちました』

2022年11月にモーリシャスで開催された“INTERPOL Africa Cyber Surge Operation”報告会


長年、トレンドマイクロはアフリカでのサイバー犯罪の監視を続けてきました。2017年には、インターポールと協力して、西アフリカで勃興していたサイバー犯罪を解明しました。トレンドマイクロの研究者は、サイバー犯罪のコミュニティがどのように運営されているか、また脅威と提供されている商品やサービスはどのようなものかを、理解するために、何年にもわたってサイバー犯罪のアンダーグラウンド市場を調査してきました。

トレンドマイクロのCISOであり、米国シークレット・サービスの前CISOであるEd Cabreraは次のように述べています。

『サイバー犯罪グループにとって、新興国はサイバー攻撃を行うためのインフラを設置する魅力的な場所と見なされています。これらの国では、通信環境の急激な向上と、法的枠組みの遅れ、法執行能力の不足が相まって、サイバー脅威を引き起こす要因となっています。このような官民パートナーシップが増え、サイバー犯罪グループのインフラを破壊し、逮捕につなげられたことを大変嬉しく思います。セキュリティベンダーが協力すればするほど「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現」という私たちの使命の実現に近づきます』

トレンドマイクロは今後も世界中の法執行機関に貢献してまいります。

トレンドマイクロの法執行機関への貢献についてはこちら

 

  • 本リリースは、2022年12月13日現在の情報をもとに作成されたものです。
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