-スマートフォンユーザのセキュリティ意識に関する実態調査- スマートフォンユーザの7割以上がWeb閲覧時にセキュリティを懸念するも不正サイトの対策をしているユーザは3割以下

2015年7月16日

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:エバ・チェン、東証一部:4704 以下、トレンドマイクロ)は、スマートフォン利用者618名(Android端末ユーザ:309名、iPhoneユーザ:309名)を対象に、スマートフォンを利用するうえでのセキュリティに関する意識や実態についてWebアンケート調査(調査期間:2015年6月25日から26日まで)を実施しました。

本調査において、スマートフォンユーザの7割以上がWebサイトを閲覧する際にセキュリティを懸念していることがわかりました。一方、不正サイト(フィッシング詐欺サイト、偽サイトなど)の対策をしているユーザは3割以下でした。不正サイトの対策をしていないユーザの半数以上が、対策していない理由を「対策の仕方がわからないから」と回答しています。不正サイトの脅威はパソコンと同様に個人情報の漏えいや金銭被害などのリスクがありますが、スマートフォンユーザのセキュリティ対策は浸透していない実態がわかりました。結果の概要は以下の通りです。

1.    スマートフォンユーザの7割以上がWebサイト閲覧時にセキュリティを懸念
本調査において、7割以上(75.4%)がスマートフォンでWebサイトを閲覧する際にセキュリティ上の懸念を感じていることがわかりました(図1)。また、「不正アプリが配布されているような不正サイトへアクセスしないか心配」と回答しているユーザが半数以上(51.9%)いることがわかりました。

 ●図1:スマートフォンでWebサイトを閲覧する際にセキュリティ上の懸念はありますか?[n=618]
※ 右図は具体的な懸念の内容(複数回答)です。

2. スマートフォンで不正サイトの対策をしているユーザは3割以下
7割以上のユーザがWeb閲覧時に何かしらのセキュリティを懸念しているのに対し、不正サイトに対するセキュリティ対策を行っているユーザは、3割以下(26.5%)にとどまりました。また、不正アプリに対するセキュリティ対策を行っているユーザは、4割(40.0%)でした(図2)。不正サイト、不正アプリの対策をしていない理由は、「対策の仕方がわからないから」がトップで、何れも5割以上(不正サイト:55.7%、不正アプリ:53.6%)となりました(図3、4)。これに対して、「対策が必要だと思っていないから」と回答したユーザは何れも約1割(不正サイト:11.9%、不正アプリ:10.8%)にとどまっており、スマートフォンに関して、セキュリティの必要性を感じている一方で、対策の仕方がわからないユーザが多いことがわかりました。

●図2:これらの脅威に対してセキュリティソフトを用いて対策していますか?複数回答[n=618]

●図3:不正サイト対策をしていない理由はなんですか?複数回答[n=454] ※ 不正サイト対策をしていないユーザに質問

●図4:不正アプリ対策をしていない理由はなんですか?複数回答[n=371]  ※ 不正アプリ対策をしていないユーザに質問

フィッシング詐欺サイト、偽サイトなどの不正サイトはAndroid、iOS(iPhone)などOSに依存しない脅威と言えます。近年では、アクセスしただけでブラウザに不正請求メッセージが表示され続け、他のWebサイトを閲覧できなくなる脅威(図5)も確認されています。また、iPhoneにおいても、攻撃者が開発者用のツールを不正に利用することで、App Store以外のWebサイトから不正アプリをユーザに感染させる攻撃も新たに確認されています。これらの脅威に対抗するためには、スマートフォンでもパソコン同様にセキュリティソフトを利用することが重要です。

●図5:(スマートフォンの)ブラウザに表示され続ける不正請求メッセージ

※ AndroidはGoogle Incの商標です。TREND MICROはトレンドマイクロ株式会社の登録商標です。各社の社名、製品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。