ローソンのAWSの活用において、コンサルテーションから運用までを支援 AWSの利点を活かす基盤設計を標準化し、既存システムとのハイブリッド運用を実現

2015年6月1日

株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:佐久間 嘉一郎/以下、日立ソリューションズ)は、株式会社ローソン(本社:東京都品川区、代表取締役社長:玉塚 元一/以下、ローソン)の業務系システムのクラウドへの全面移行において、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上の最適な基盤設計のコンサルテーションを行い、標準化しました。また、同社が提供する「Amazon Web Servicesのための運用支援サービス」を適用し、既存システムとAWSとのハイブリッドな基盤運用を実現しました。
さらに、トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ チェン/以下、トレンドマイクロ)の総合サーバセキュリティ対策製品「Trend Micro Deep Security(以下、Deep Security)」を適用してセキュリティを確保し、2014年11月にAWS上でシステムを稼働しました。

ローソンは、さらなる『お客様起点』のお店づくりをめざして、SCM(供給連鎖管理)とCRM(顧客関係管理)を融合した次世代システムをクラウド上に構築し、本部システムから店舗系システムまで順次、移行する方針を発表しました。ローソンは、本格的なクラウド活用のファーストステップとして、AWSを利用したシステムの設計から構築・運用までをワンストップサービスとして提供できる日立ソリューションズとともに、ビジネスモデルや業務に適したシステム基盤の設計・構築を推進することになりました。

日立ソリューションズは、ローソンの今後のクラウド基盤の設計に際して、AWSのメリットを活かしながら既存システムとのシームレスな連携のとれたシステム構築を実現できるように標準化を進め、部品の組み合わせなどをルール化することで、システム基盤の短期間での立ち上げを可能としました。また、日立ソリューションズの「Amazon Web Servicesのための運用支援サービス」を適用することで、AWS上のシステム構成やネットワーク構成を意識せず、既存の運用基盤からシームレスにAWS上のジョブ実行や監視を行う連携機能を提供しました。

さらに、セキュリティの面においても、AWS上で多数の実績を有する、トレンドマイクロの総合サーバセキュリティ対策製品「Deep Security」を提供しました。「Deep Security」は複数のセキュリティ機能による多層的な防御を実装しており、これによりセキュリティ強度が高い運用基盤の構築が実現しました。また、「Deep Security」は仮想サーバーの増加に応じて、予め設定したセキュリティポリシーを自動的に適用する機能を提供しており、クラウドサービスの特性である可用性を損なわないセキュリティ運用が可能であったことも採用の際のポイントとなりました。

これらにより、ローソンの情報システム部門は、社内の運用体制を変えることなく、既存の運用基盤とAWS上のシステム基盤の両方を運用することを実現しました。また新サービスの立ち上げに際しても、基盤設計の標準化によって準備期間を大幅に短縮できるようになりました。

日立ソリューションズとトレンドマイクロは、ローソンによるクラウドの利用拡大と、ITを活用した新サービスの立ち上げの促進を今後も支援していきます。

■   「Amazon Web Servicesのための運用支援サービス」

日立ソリューションズが独自に開発したモジュールを中核として、AWSを利用したシステムの運用監視を行うサービスです。Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)内のエージェントが、メールなどで管理者にエラーやトラブルを通知します。またオンプレミスの既存の運用基盤と連携してAWS上のジョブ管理を行ったり、稼働状況を確認したりすることができます。 さらにオプションとして、システム導入時の手続きや問い合わせ、料金支払いなどのAmazon Web Services, Inc.との窓口や、システム導入を支援する「コンサルティングサービス」からすべてのシステム運用を代行する「運用代行サービス」まで、また、障害時にシステム復旧までを確実に支援する「障害復旧支援サービス」などを用意しています。


■   トレンドマイクロ「Trend Micro Deep Security」
「Trend Micro Deep Security」は、物理・仮想・クラウドのそれぞれの環境におけるセキュリティ課題を解決する、総合サーバセキュリティ対策製品です。サーバセキュリティに必要な、ウイルス対策、ファイアウォールやIDS/IPS(侵入防御)、ファイルやレジストリの変更監視、セキュリティログ監視の機能を、一つの製品で実装します。エージェント型(ホスト型)と、Virtual Appliance型(仮想アプライアンス型)の保護モジュールにより、環境に合った対策を提供します。

※ アマゾン ウェブ サービス、Amazon Web Services、AWS、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)は、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
※ TREND MICRO、Trend Micro Deep Security、およびDeep Securityは、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
※ 記載の会社名、製品名およびサービス名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。