弘前大学がフィッシングメールによるセキュリティインシデントを受けて「Trend Micro Cloud App Security™」を導入

~毎月5,000件以上の不正メールを防ぎ、安全なメール環境を実現~

2019年8月30日

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン、東証一部:4704、以下、トレンドマイクロ)は、弘前大学(学長:佐藤 敬)がフィッシングメール対策の強化のために、トレンドマイクロのクラウドアプリケーション向けセキュリティサービス「Trend Micro Cloud App Security」を導入したことを発表します。

弘前大学では、学内のメールシステムにMicrosoft Office 365を導入し、学内に整備しているパソコンに加えて、個人のパソコンにおいてもクラウドメールにアクセスできる利便性の高い環境を提供しています。また、セキュリティ対策では次世代型ファイアウォール、エンドポイントセキュリティ製品、およびMicrosoft Office 365によるフィルタリング機能を導入していました。

しかしながら、2018年5月にフィッシングメールを発端としたメールアカウント情報の漏えいが発生し、総計3,151通のメールが外部に不正転送されました。これを受けて弘前大学は情報セキュリティ対策を全体的に見直し、組織、教育、技術の軸で強化を実施しました。

組織に関しては、インシデント発生時に迅速に情報を共有できる体制を目指し、全学を横断する「情報連携統括本部」を新たに設置しました。教育面では、標的型攻撃メールの訓練や教職員向けセミナーの実施など教育プログラムを拡充しました。

技術面では、なりすましを防止するための多要素認証の導入に加え、不正メールがユーザの受信フォルダに届かないように、2019年1月に「Trend Micro Cloud App Security」を用いてメールセキュリティ対策を強化しました。弘前大学が「Trend Micro Cloud App Security」を選定した理由は、フィッシングメールを高い精度で検知することに加え、内部メールの監査ができる点です。内部メールの監査機能は、万が一脅威が侵入しても、脅威が侵入したアカウントから学内で二次的に脅威が拡散することを防止できます。また、「Trend Micro Cloud App Security」はMicrosoft Office 365とAPI連携できるため、新たに機器を設置したり、メールの経路変更やDNSの再設定などを行う必要がなく、導入が簡単という点が評価されました。

導入後の効果として、弘前大学では毎月5,000件以上の不正メールが隔離されており、ユーザから不審なメールを受信したという報告も減少しました。また、IT管理者の業務についても、不審なメールの対処として以前は毎月数十件の対応が求められていましたが、現在では毎月数件程度に減少しました。

弘前大学では、今後も情報セキュリティ対策の強化を実施していく意向があり、トレンドマイクロはこの取り組みを今後も支援してまいります。

図1:弘前大学の「Trend Micro Cloud App Security」導入イメージ

 

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■「Trend Micro Cloud App Security」の概要
「Trend Micro Cloud App Security 」は、不正プログラム対策、サンドボックスによる解析、Webレピュテーションなどのセキュリティ機能を提供します。Exchange Onlineで送受信されるメールやファイルだけでなく、SharePoint Online、OneDrive for Business上のファイルに対するセキュリティも強化することができます。これらの機能により、Microsoft Office 365の安全・安心な利用環境を提供します。

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  • 本リリースは、2019年8月30日現在の情報をもとに作成されたものです。今後、価格の変更、仕様の変更、バージョンアップ等により、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。
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