-小・中学生のインターネット利用に関するセキュリティ調査-

SNSを子どもに利用させたくない親が約9割 子どもが利用する全てのパソコンでソフトやサービスを制限している親は約1割

2013年4月16日

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:エバ・チェン、東証一部:4704 以下、トレンドマイクロ)は、 インターネットを利用する小・中学生(小学4年生~中学3年生)の保護者(親)412名を対象にWebアンケート調査を2013年3月28日から29日ま で実施しました。

本調査において、小中学生の子どもをもつ親の約9割が子どもにSNSを利用させたくない一方で、利用できるソフトウェアやサービスを制限する ペアレンタルコントロールを子どもが利用する全てのパソコンで実施している親は約1割と、親の「子どものSNS利用に関する意識」と実際の対策にかい離が 見られました。

1. 子どものSNS利用において情報の公開範囲の設定/確認が急務

子どものSNS利用に関して、「利用させたくない」(38.3%)「どちらかというと利用させたくない」(49.8%)をあわせると88.1%の親が子どものSNS利用について否定的なことがわかりました(図1)。また、SNSにおける適切な情報公開範囲も「実際の友人まで」(84.5%)と回答しており、子どもがSNSを利用する際には実際の友人関係の延長とすることを望む傾向がうかがい知れます(図2)。しかし、実際にSNSを利用している子どもをもつ親で、情報の公開範囲を設定/確認している親は54.1%と約半数の親が情報の公開範囲を定めていないことが明らかになりました(図3)。親は子どものSNS利用に関するルールを子どもと話し合い、情報の公開範囲を設定/確認することや、公開範囲の設定をチェックするツールなどを活用しセキュリティ強度の高い設定を行うことが急務と言えます。

●図1:(設問)お子様にSNS(facebook、mixi、LINEなど)を利用させたいと思いますか?単一回答[n=412]

●図2:(設問)お子様がSNS(facebook、mixi、LINEなど)を利用する場合、子どもが情報公開する範囲はどこまでが適切だと思いますか?単一回答[n=412]

●図3:(設問)お子様が利用するSNSで情報の公開範囲などのプライバシー設定/確認をしていますか?単一回答[n=74]

2. 8割以上の親が子どものネット利用を心配する一方で、対策が進まないペアレンタルコントロール

83.5%の親が子どものインターネット利用に関してなんらかの「不安や心配」を抱いていることがわかりました。具体的には「意図しない課金 サービス(サイト・アプリ・ゲームなど)の利用」(58.3%)、「有害サイト(アダルト、出会い系、違法行為の勧誘サイトなど)や不適切(性的行為など をイメージさせる画像など)な画像の閲覧」(57.3%)、「個人情報の漏洩(掲示板やSNSに氏名、学校名、住所、電話番号などを書き込むなど)」 (50.2%)について半数以上の親が不安や心配を抱えていることがわかりました(図4)。

一方で不安を解消するための対策では、URLフィルタリングを「全ての端末(※1)で対策している」(18.0%)、ペアレンタルコントロールを「全ての端末(※1)で対策している」(11.7%)、最も対策が進んでいるウイルス対策であっても59.2%にとどまり、子どもが利用する端末でのセキュリティ対策が進んでいない実態が明らかになりました(図5)。子どもが利用する端末においては、有害サイトの閲覧により子どもに悪影響を及ぼさないための対策や、個人情報を不用意にインターネット上に書き込むことでトラブルにあうリスクを軽減する対策が必要です。ご家庭においてこれらの対策を見直してみることをお勧めします。

※1 子どもが利用する全てのパソコン(Windows、Mac)に対する対策状況

●図4: (設問)お子様のインターネット利用に関して不安や心配なことはありますか?複数回答[n=412]

●図5:(設問)お子様が利用しているパソコン(Windows、Mac)では、セキュリティ対策をしていますか?それぞれの項目についてあてはまるものをお答えください。単一回答[n=412]

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